【売れすぎて嬉しい悲鳴!】スズキ フロンクス:クラス上の走りと“お買い得”価格が人気の理由
ディーラーに試乗車が用意される前の先行予約で9000台を超える受注を集めたスズキ フロンクス。ディーラーレベルでは「納車まで相当お待ちいただくことに…」と嬉しい悲鳴をあげているようだが、そのクラス離れした実力ぶりを考えると、この状況はしばらく続きそうだ。 【画像】スズキ フロンクス:クラス上の走りと“お買い得”価格が人気の理由(×13枚)
クーペルックに騙されるなかれ、中身は広々キャビンの実用SUV
フロンクスは、上手にまとめたクーペルックのおかげもあって、スタイル優先のSUVと思ってしまうかもしれないが、キャビンまわりのパッケージをチェックしていくと、見た目以上に実用性もしっかりと考えているクルマであることが分かってくる。 最近のコンパクトSUVは、運転感覚にこだわるモデルが多いこともあって、どのモデルを選んだとしても前席スペースで窮屈に感じるケースは皆無。このクラスで違いが出るのは後席スペースの余裕や居心地で、フロンクスはリヤエンドが少し絞り込まれているため、後席まわりもそれなりと思ってしまうかもしれないが、いざ後席に座ってみると想像以上に広々としていることに驚いてしまう。 後席に乗り込む時には頭をぶつけないように慎重な乗り降りになるが、気になるのはそこだけ。足元スペースには余裕があり、シートの座り心地もしっかり。全長4m級のSUVの中では、抜群のキャビン実用性を備えている。トリムやシートにブラック&ボルドー落ち着いた色調の2トーンを用いる大人っぽい仕立てもあって、居心地も上々だ。 ◆主要諸元(標準仕様 2WD):全長×全幅×全高:3995×1765×1550mm ホイールベース:2520mm トレッド[前/後]:1520/1530mm 最低地上高:170mm 車両重量:1070kg パワーユニット:1460cc直列4気筒エンジン(101ps/13.8kg-m)+モーター(2.3kW/60Nm) ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) サスペンション:マクファーソンストラット式(F)/トーションビーム式(R) タイヤ:195/60R16 ◆風の流れを意識させるクーペルックデザイン。ベルトラインを高めに取ることもあって、サイドウインドウはそれほど広いタイプではないが、スタイリッシュなサイドビューも注目を集める理由になっている。 ◆インパネは面積を大きく取ったメタル調加飾パネルや、トリムやシートにブラック&ボルドー落ち着いた色調の2トーンを用いる大人っぽい仕立て。 ◆革&ファブリックのコンビシートを装着。ショルダー部はボルドー色を用いることでプレミアムな雰囲気を高めている。シート形状は身体を支えてくれるサイドサポート&フィット感を意識したタイプ。後席まわりの余裕を確保したキャビン設計も、フロンクスの大きな武器といえる。 ◆後席格納はシンプルな前倒式。ことさら積載性を売りにするタイプではないが十分な容量が確保される。日常域での買い物やレジャーシーンでも活躍できそうだ。