錦織圭、パリ五輪後の初戦で今季マッチ2勝目!アメリカの新星ミケルセンを下して2回戦へ[ナショナル・バンク・オープン]【テニス】
錦織圭、19歳ミケルセンに逆転勝ちで2回戦進出
現地8月6日、男子の「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・モントリオール/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク576位)が登場。アレックス・ミケルセン(アメリカ/同55位)を3-6、7-5、6-4で下して2回戦進出を果たした。 【動画】パリ五輪後の初戦で今季マッチ2勝目! 1回戦マッチハイライト 34歳の錦織は、今季2大会目となった「全仏オープン」(フランス・パリ)で今季マッチ初勝利を挙げて2回戦へ。その後、ウィンブルドンは初戦敗退となると、5度目のオリンピックに出場する。シングルスだけでなく、男子ダブルス、混合ダブルスと3種目に出場した。 同大会から間を置くことなく、今季初めて2週連続の出場となった今大会は、3年ぶり9度目。2016年大会の準優勝が最高成績となっている。 ヤニック・シナー(イタリア/同1位)やダニール・メドベデフ(同5位)らトップ選手らと練習を重ねた錦織は、1回戦で19歳のミケルセンと対戦。 昨年7月のチャレンジャー大会で両者は対戦しており、フルセットの末に当時世界ランク250位だったミケルセンが勝利。勢いに乗った19歳は同大会を制すと、翌週のATP250ニューポートでツアー初の決勝に進むなど、着々と結果を残して年末にはトップ100入り。この1年で200近くランキングを上げている急成長中の若手である。 その相手に錦織は、第1ゲームでミスが出ていたものの、徐々にタイミングが合いはじめ、ラリー戦でミケルセンを揺さぶる。相手のダブルフォールトも重なった第3ゲームでブレークし、先手を奪った。しかし、その後のチャンスを生かせずにいると、ミスも増加。スライスのワイドサーブが読まれる場面も見られ、サービスゲームをなかなかキープできずに、3-1から一気に5ゲームを奪われて3-6で第1セットを失った。 第2セットで錦織は自ら仕掛けていく姿勢を見せるも、第5ゲームではそれが仇に。フォアハンドのミスが続いてしまいブレークを許してしまう。しかし、直後の第6ゲームでは、7度のデュースの末にブレークバック。躍動感のあるプレーを見せて、流れを引き寄せようとしていく。 第2セット後半は、互いに集中力も上がって締まった展開。錦織は6-5の第12ゲームでしつこく返球してデュースに持ち込むと、4度目のセットポイントでミケルセンがドロップショットをネットに。錦織はセットを奪い返し渾身のガッツポーズをつくった。 いい形でセットを奪い返した錦織は、最終セットも鋭いショットが次々と決まり、テンポ良くポイントを奪って順調にサービスキープ。第10ゲームで訪れたワンチャンスを生かして6-4と、2時間半越えのフルセットマッチの末に逆転勝ちを収めた。 全仏オープン以来となる今季マッチ2勝目を挙げた錦織は、2回戦で第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)と3年半ぶりに対戦する。対戦成績は1勝1敗。2018年のジャパン・オープンで錦織が6-3、6-3で勝利したものの、2021年のマイアミ・オープンではチチパスに3-6、6-3、1-6のフルセットで敗れている。
Tennis Classic 編集部