もはや「大崩壊」がいつ起きてもおかしくない、2025年は株もビットコインも経済も大暴落する
それ以上に、トランプ氏が動く、何かをしでかそうとする、そのこと自体がヤバい。21世紀の世の中は、加速度的に複雑化している。だから不透明性も増し、わかっている問題も誰も解決できないのだ。それをトランプ氏が「俺がやる」といって解決できるはずがない。直近も唐突に大統領就任式に中国の習近平主席を招待すると発表したが、スタンドプレイ以外の何物でもない。 世界が単純な時代だったら、あるいは東西対立など、単純な二大対立構造なら、外野的な発想での直球解決ということもあるだろう。しかし、それは21世紀にはない。外交はいまやあまりに複雑で、身動きが取れない。
アメリカにも解決できる力などない。しかし、依然大国ではある。このポジションは、いまやもっとも難しい。下手に動けば、自ら世界を混乱に落としいれ、自分がいちばん打撃を被ることになる。しかし、世界を支配できるには程遠いどころか、最大のプレーヤーとして行動するにしては、絶対的に強いわけではない。ほかの国よりも相対的に少しだけ力があるにすぎない。 この状況で、トランプ氏は2期目ということで自信を持っている。かつ思い残すことなく、自分の好きなようにやる。そして、その目的関数は、これまでの外交の常識とも、政治の常識とも異なる。長期に世界がどうなろうと、かまわない。目先の手柄のために、何でも動き、成功したと思い込み、自慢するであろう。
地政学がいちばんのリスクだと思うが、中国経済、中国不動産市場の確実な崩壊もある。中国の影響は世界的に広がったために、実際に崩壊が明確になれば、ドイツだけでなく、多くのアフリカの国、島しょ国などの小国の多くが混乱することになるだろう。 欧州政治も言わずもがな、である。日本でさえ、おかしくなってきた。要は、選挙をすればするほど、まともなほうは負けるのである。民主主義の断末魔であり、既得権益の破壊という名の、秩序の崩壊である。