もはや「大崩壊」がいつ起きてもおかしくない、2025年は株もビットコインも経済も大暴落する
「小幡のバブル崩壊、暴落予言はいつも外れる」と言われるが、理由は2つある。1つ目は、2024年は、私に言わせれば、暴落予想は大的中だったのだが、その暴落が急激すぎて、8月1日、2日、5日の3日間で終わってしまったからだ。 日経平均先物で言えば、ほぼ4万円から3万円を割る寸前まで下落した。これは、普通ならば、1カ月程度で起きることで、その後、半年程度停滞が続き、そこから戻すというようなものが典型的だ。そういう形になれば、2024年末も停滞した状態で終わるから、2024年は日経平均が1万円も暴落した年と記憶されたはずだ。
これを単なる言い訳と取るのは自由だが、重要なことは、相場のファンダメンタルズも投資家のセンチメントも本質は弱い状況だった、ということであり、その処理が終わっていないから、暴落はしばらくないのではなく、すぐに確実にやってくるのだ。 第2に、一般的に株は10年のうち9年上がり続け、その後、大暴落し、調整を1年で終え、次の上昇局面へ向かうからだ。2008年のリーマンショックがそうであったし、2001年の同時多発テロや、アメリカのエンロンの破綻後もおおむね同じだ。
そして、1989年の冷戦終結後は、この9年程度の上昇局面は常にバブルとなっていた。バブル崩壊を世界的な量的緩和や世界的財政大出動によるバブルで誤魔化し、崩壊を先送りしてきたからだ。足元もまさにこれの繰り返しで、コロナショックも暴落からの停滞期は数カ月、反騰バブルは4~5年というところは短めだが、その分、激しく落ち、世界的な大規模金融財政出動により、激しいバブルとなって、崩壊を先送りしている状況だ。
だから、現在、大崩壊がいつ起きてもおかしくないのだ。 バブルが難しいのは、バブルの最中にバブルであるかないか判断できないからではない。バブルのさなかは、バブルだからこそ、みな群がってわれ先にと、バブルが崩壊する前に買って、そして打って逃げ切りたいと思っているからこそ、あせって投資するのである。だからこそ、盛り上がるのであり、また、最後に近づくほど、みな焦っているから、急激に上がるのである。 来年の末には、「2026年は暴落するか」という記事ではなく、「いつ日本株は復活するか」、という記事を書いていることを期待する(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が競馬論や週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。