もはや「大崩壊」がいつ起きてもおかしくない、2025年は株もビットコインも経済も大暴落する
そして、金融政策も波乱含みだ。欧州は追い込まれ、利下げしても有効性がなく、日本も1回か2回の利上げの後は、どうしていいかわからず(そこにすら到達しないかもしれない)、アメリカでは、数回の利下げの後、どちらの方向に進むのか、予測できない。 2025年、地政学、政治、実体経済、中東、ロシア、欧州、中国どこから破綻が起こってもおかしくない。そして、本丸のアメリカも危ない。金融市場が無傷であるはずがない。
■もっとも危ないのは暗号資産 いちばん危ないのはビットコインなどの暗号資産である。なぜか。ファンダメンタルズがない。「アメリカの紙幣にもファンダメンタルズはないから一緒だ、むしろ増発ルールが明確なほうが、分散型システムのほうが、民主的で信頼できる」、というのが、ビットコインが大好きな人々の主張であるが、しかし、ファンダメンタルズだけでなく、暗号資産には「信用」すらない。 アメリカ政府は嫌われているかもしれないが、同国の通貨には「信用」はある。何をアメリカのマネーサプライについて行っているか、これ以上ない、というくらい説明している。だが、ビットコインには何もない。ステーブルコイン(法定通貨などの安定した資産に価格が連動するように設計された暗号資産)ですら、発行者がすべてを本当にオープンしているか確かめようがない。
これまでの多くのスキャンダルから言って、信用しろというほうが難しい。勝手に信用するのは自由だが、そして、危ういものほど、バブルになりやすいから、これからトランプ氏の大統領就任で最後の暴騰をするかもしれない。だが、そこで暴騰したら、それこそ最後の宴になる。2025年、暗号資産は崩壊する。株よりも経済よりも、確実に崩壊すると予測できるのは、暗号資産だ。 ■暴落は、すぐに確実にやってくる 最後に言い訳をしておこう。バブルについての基礎知識も含まれているから、言い訳部分は読み飛ばしてもいいから、最後のお付き合いをいただきたい。