「いきものに年末年始はない」けれど…推しペンギンの年賀状で年始め 水族館のスタッフの年末年始
いきものの「命を預かる」仕事の重み
やりがいがある一方、いきものたちの「命」を預かる仕事には重圧もあるそうです。 すみだ水族館にはバックヤードもあって、ペンギンたちがそこで過ごすこともあります。その場合、プールからバックヤードへスタッフが連れていきます。 水族館によると、「名前を呼んだら自分から岩に上がってきてくれるコもいますが、そうでない場合はスタッフが水の中に入ってこちらに来てもらえるように誘導します」とのこと。先日山口さんは、その誘導する役割を初めて担いました。 「その時にバックヤードに連れて行きたかったのが高齢のペンギンだったのですが、なかなか上手に誘導できず、ペンギンが予定より長く泳いでいる状態になってしまったんです。体に負担をかけてしまったらどうしよう、と怖かったです」 「最終的には陸に上がってくれたのでよかったのですが、自分の力不足を感じました」と言います。 「いきものの命を預かり健康に過ごしてもらうということは、知識だけでなく、先輩たちのように長年の経験で得たコツも積み上げていく必要があるんだなあと痛感した出来事でした」
「1羽1羽に注目してもらえたら」
ペンギン1羽1羽に向き合っている山口さん。最近は、ちょっとシャイな「あずま」に毎朝毎朝、声をかけているそうです。 「いつも岩の奥の方にいるシャイなあずまですが、声をかけると近づいてきてくれるようになったんです。ちょっと見づらいところにいるレアキャラなので、ぜひ探して見つけてみてほしいです」と笑います。 それぞれ個性があるので、ぜひペンギン相関図をチェックして、1羽1羽に注目してもらえるとうれしいです」と話しています。