【バレー】JVA・川合俊一会長「9月、遅くとも10月には次期監督候補者を理事会の場で審議できる準備を進めています」 今季総括コメント
公益財団法人日本バレーボール協会は16日、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)の終了をもって2024年シーズンの活動を終了した男女日本代表のシーズン総括コメントを発表した。本記事では同協会・川合俊一会長のコメントをお届けする。
パリ2024オリンピックも閉幕し、バレーボール日本代表の2024年シーズンが終了しました。私もスケジュールの合間を縫い、選手の補食となるカステラをスーツケースに詰め込んで激励のために現地へ駆け付けました。選手達には「今この舞台に立つことができている自分たちを誇りに思い、幸せに思い、全力で楽しんで欲しい」と伝えました。男女各1試合を観戦しましたが、選手たちは力のかぎりプレーしている姿を見せてくれたと思います。遠くパリまで日本から応援に駆けつけ国旗を振ってくれる方々、それに海外の方も加わって会場に響きわたる「ニッポンコール」、鳥肌が立つほどの感動を覚え、観客を魅了するチームを作り上げた男女代表チームの皆さんに尊敬と感謝の念があふれました。 東京2020オリンピック後の3年間、新型コロナウイルスの影響により通常より1年短い準備期間となりましたが、男子はフィリップ・ブラン監督、女子は眞鍋政義監督にその陣頭指揮にあたっていただきました。 ブラン監督には、コーチ時代を含めて8年間、男子日本代表チームの強化に携わってもらいました。ネーションズリーグでの2年連続メダル獲得や、16年ぶりに自力でオリンピック出場権を獲得するなど、男子日本代表を世界の強豪国と渡り合えるチームへと成長させてくれました。特に守備力の強化は著しく、強力なサーブやスパイクを何度も何度も拾い攻撃へとつなげる選手たちの姿は、世界中を驚かせ、魅了したことと思います。集大成として臨んだパリ2024オリンピックは、思い描いたような結果とはなりませんでしたが、表彰台に立つためのイメージをチームにしっかり植え付けたことは今後に活きるはずです。 眞鍋監督には、5年ぶりに女子日本代表チームの指揮を執ってもらいました。眞鍋監督の教え子でもあるロンドンオリンピック銅メダルメンバーに「アントラージュ」として練習に参加してもらうなど、さまざまな関係者に協力を呼び掛け、女子日本代表チームの復活を目指す「オールジャパン」体制を打ち立てました。東京2020オリンピック10位だったチームは、2022年の世界選手権で5位、今年のネーションズリーグでは銀メダル獲得と、再び世界で戦えるチームを作り上げました。パリ2024オリンピックでは予選ラウンド敗退となりましたが、選手たちはサーブで攻める姿勢、どんなボールにも食らい付く守備への意識の高さを随所で見せ、最後まで戦い抜きました。 また、男女ともに監督を支えチームの強化に尽力したスタッフの存在があったからこそ、監督は目の前の試合に集中し、選手たちはパリ2024オリンピックの最終戦まで全力を出し切ることができたのだと思います。 最後に、ロサンゼルス2028オリンピックを目指す男女日本代表チームの監督について少しだけお話しをさせていただきます。 現在、規程に従い立ち上げられた監督候補者選考委員会によって議論されています。9月、遅くとも10月には監督候補者を理事会の場で審議できる準備を進めていますので、改めてご報告できるタイミングまでお待ちいただければと思います。 この3年間の経験が、必ずや今後の日本バレーボール発展への財産になるものと信じています。改めてバレーボール日本代表を支えてくださった全ての方々に感謝を申し上げます。 ありがとうございました。そして引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。