じつは今が「買い時の旬」高級食材、8万円の「蒸しあわび」もっとも簡単に入手する、意外な方法
■蒸しあわび
1)あわびは水洗いしてから、タワシやブラシで身の汚れをゴシゴシ落とす。とくにあわびの身の大きな吸盤部分と、周囲のエンペラ(ヒダの部分)の黒い部分は念入りに汚れを落とす。 2)再度水洗いしたら、殻側を下にしてバットに入れ、身の上から日本酒をふる。※オイラの場合は、辛口の日本酒をあふれるほどふりかけています。 3)あわびの身の上に、同じくらいの大きさにカットした昆布をのせ、ラップで巻く。中の日本酒がごぼれないように注意して、ラップは二重、三重に巻く。 4)ラップを巻いたあわびを、ステンレス製のバットに入れ、バットの上からさらにラップを二重、三重にかける。下ごしらえはこれで完了。
■蒸しあわび
5)蒸すあわびの個数にもよるが、蒸し器の下に置く鍋には水3リットル以上が入る大きなものを使いたい。蒸し器にラップをかけたバットごと入れる。※バットは二つ重ねても大丈夫です。 6)蒸し器を加熱する。蒸気が出始めたら、やや弱火にし、あとはひたすら蒸すのみ。30~40分ごとに蒸し器の下に置いた鍋の水の残量を確認する。水が半分ほど減っていたら、水を足し、蒸気が立つまで火加減を上げ、蒸気が出始めたら、やや弱火にし、再び蒸す。 7)蒸し続けて6時間以上たったら加熱を止める。これで蒸し上がり。
■蒸しあわび
8)蒸し上がったら、すぐにも食べられる。ただし、蒸し上がった直後は相当な高温のため、取り出す際はキッチンミトンなどをはめ、とくに注意する。 9)あわびを殻から取り出す。大き目のスプーンか、しゃもじを使い、貝柱の部分から身をはがす。肝をはずし、周囲のエンペラの部分は、キッチンバサミでカットし、「あわびの口」の部分もキッチンバサミで切りとる。 ※オイラは、まず1つを蒸したてで食べ、残りのあわびは火を止めた蒸し器の中で、そのまま冷めるまで放置しておきます。さらに味わい深くなる気がします。 10)あわびの身を食べやすく切って、皿に盛る。※オイラは、しょうゆも何もつけずにいただいていますが、わさびを薬味にするのもよいと思います。 …連載第1回「うまい酒肴を『ドカンと食べたい』…物価高騰、年金生活の60代男性が編み出した『身の丈を楽しむ』意外な秘策」」では、66歳の筆者の二十四節気「しめ鯖づくり」、その手仕事をお伝えしています。 文・撮影/沢田浩 さわだ・ひろし。書籍編集者。1955年、福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、1979年に主婦と生活社入社。「週刊女性」時代の十数年間は、皇室担当として従事し、皇太子妃候補としての小和田雅子さんの存在をスクープ。1999年より、セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌「saita」編集長を経て、書籍編集者に。2018年2月、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社。