10月新設の秀ノ山部屋、力士5人全員が序二段以下の10代で稽古は基礎が中心 若手が土台作りをしやすい環境
大相撲の秀ノ山部屋の力士らが3日、福岡・柳川市の雲龍の郷・相撲ドームで行われた朝稽古で、九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)へ向けて調整をした。基礎運動に時間をかけた後、申し合い稽古で汗を流した。 秀ノ山部屋は秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)が10月19日付で佐渡ケ嶽部屋から独立したことに伴い、新設された最も新しい部屋。同親方は部屋開きにあたり、新たな取り組みとしてちゃんこ番を設けず、料理作り専門のマネジャーを部屋に置いている。序二段・康誠(秀ノ山)は「稽古に集中できている」と語り、弟子たちも効果を実感している。 現在、同部屋の力士は新弟子を含めて5人と少数。人数が多く、稽古時間が3、4時間あった佐渡ケ嶽部屋と比べて、稽古は2時間に短縮された。「番数を短い時間でしっかり取れるので、気持ちも入る」と康誠。また力士は全員が10代の序二段以下で、全員で基礎に時間を割くことができており、まさに若い力士が土台作りをしやすい環境となっている。(大西 健太)
報知新聞社