いつまでいるんだろう…夏休み終了間近も“一向に帰らない”39歳長女と8歳孫。年金月24万円・70代仲良し夫婦の“平穏な老後”が終わりを告げた、長女からの「まさかの告白」【CFPの助言】
長女と孫が実家へ帰ってきた理由
C子さんは、夫とは離婚を前提とした別居状況だと明かしました。原因は、C子さんの夫の母親、姑にあると言います。 詳しく聞くと、きっかけはC子さんがパートで働き始めたことにあるようでした。 D君が小学校に通い始めて手がかからなくなったため、近くの会社で事務員として働き始めたC子さんは、家を留守にすることも多くなったと言います。 すると姑は、C子さんが家にいてもいなくても、合鍵で部屋に入ってくるようになりました。勝手に部屋の掃除をしていたり、水につけたままの食器を洗って片付けたりするようになり、しまいには夫婦で決めたD君の教育方針にも口を出すようになったため、C子さんは耐え切れなくなったようです。 夫に何度話しても、「母さんは、仕事で忙しいC子を助けているつもりなんだよ。むしろ感謝しなくちゃ」と言い、取りあってくれなかったとのことでした。 今回帰省する前、夫に意を決して「このままなら離婚したい」と話しました。すると夫は、「仕方ないな。ただ、Dは俺が育てる」と親権を主張してきたと言います。そのようななか、このままでは夫と姑にDが奪われてしまうと感じたC子さんは、パートを辞めて帰ってきたそうです。 「そういうことだったの……」衝撃の告白に愕然とするBさん。その日はとりあえずC子を慰め、帰ってきたAさんに事情を話しました。
自分たちと娘孫の将来を心配しだしたA夫婦
A夫婦はふたりで話し合い、どんなことがあってもC子さんの味方でいようと固く誓いました。しかし一方で、今後C子さんとD君を養うことになった場合、老後のプランを大幅に修正する必要がありそうです。そこで、旧知の仲である筆者のもとへ相談に訪れたのでした。 A夫婦から話を聞いた筆者は、まず夫婦だけの今後の家計収支の推移を確認しました。 A夫婦の家計(世帯主が平均77.2歳で夫婦無職世帯) ・実収入……24万円4,580円 ・支出……28万2,499円(税金や保険料(非消費支出)3万1,538円+消費支出25万0,959円) 消費の内容には違いがあるものの、総務省の家計調査※と収支共にほぼ同額。足りない分は計画的に貯蓄を取り崩すことで、生涯難なく生活ができそうでした。 ※ 総務省「家計調査報告(家計収支編)2023年平均結果の概要」より A夫婦に今後収入が増える見込みはないため、娘と孫を支援することとなった場合、A夫婦の支出を減らしたり、貯蓄の取り崩し額を増やしたりすることが最善の方法となります。 とは言うものの、短期の援助はできても、長期間この状態を続けていてはA夫婦の家計が破産しかねません。
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