「ヨーグルト」の健康効果は腸内環境を整えるだけでない! ヨーグルトを食べるメリットを管理栄養士に聞く
ヨーグルトの効果的な食べ方とは おすすめの食べ合わせ・注意点を解説
編集部: ヨーグルトは1日にどのくらい食べたら良いですか? 山本さん: 1日100~200g程度にしましょう。ヨーグルトは様々な健康効果が期待できますが、食べすぎは脂質や糖質の過剰摂取につながります。また、体質やヨーグルトの種類によってはお腹がゆるくなってしまったり、アレルギー反応を引き起こしたりすることもあるため、注意が必要です。 編集部: ヨーグルトと一緒に食べるならどんなものが良いですか? 山本さん: 「食物繊維」や「オリゴ糖」を含むものと一緒に組み合わせて食べるのがおすすめです。どちらも乳酸菌やビフィズス菌のエサとなるため、善玉菌を増やし、腸内環境をより良くすることにつながります。食物繊維を多く含むものは、リンゴやいちごなどのフルーツ、さつまいも、きなこなどがヨーグルトと組み合わせやすくおすすめです。 編集部: オリゴ糖を含む食べ物についても教えてください。 山本さん: オリゴ糖は、はちみつやバナナ、玉ねぎ、ごぼうなどに多く含まれています。無糖ヨーグルトにはちみつやオリゴ糖シロップをかけるだけでも、簡単にヨーグルトの健康効果を向上させることができます。また、ヨーグルトを使ったソースで和えたヨーグルトサラダなども、食物繊維が豊富でおすすめです。 編集部: ヨーグルトを食べるときの注意点はありますか? 山本さん: ヨーグルトを食前と食後のどちらに食べるかで、全く違った効果になるため、食べるタイミングに注意が必要です。食前に食べるメリットは、食べすぎ防止になることです。また、空腹時のほうが体へのカルシウム吸収率が高いとも言われています。さらに血糖値の急激な上昇を抑える効果も期待できます。 編集部: 食後はどうでしょう? 山本さん: 食後に食べるメリットは、乳酸菌やビフィズス菌が生きたまま腸に届きやすいことです。空腹時では、胃酸によって乳酸菌やビフィズス菌が死滅しやすくなってしまいます。死滅した菌でも腸内環境を整える効果はありますが、生きたまま腸に届くことによって、より効果を発揮することができます。また、乳酸菌やビフィズス菌は腸に棲み着くことはないため、毎日食べ続ける必要があります。2、3日では効果を発揮できないため、最低でも2週間以上、継続して食べることが大切です。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 山本さん: ヨーグルトには様々な健康効果があり、便通の改善や花粉症、ダイエットなど幅広い分野で効果が期待できます。しかし、体質やヨーグルトの種類によっては逆効果になることもあるため、自分に合ったヨーグルトを見つけて継続して食べることが大切です。