女性アスリートの産後復帰は1.6% 社会的な流れで環境整うも一筋縄ではいかない現実
岩清水:初耳です! 私は今年38歳になる年で、引退が近づいていると感じます。自分の存在が誰かの支えになる限り、ピッチ内外でのプレーや姿勢を通して周りを支え、「今」に集中したいと思います。 宮本:この20年での変化は、結婚後も現役を続けることが当たり前になったことだと思います。私は結婚時、「引退ですか?」と聞かれましたが、今は既婚者の女性アスリートも増えてきました。でも出産後の現役復帰は、一筋縄ではいかないのが現実だと思います。子どもの性質を始め、トレーニング環境や時間の使い方など、人それぞれ異なります。私の選択は一例なので、最終的には選手本人が決めることだと思っています。 岩清水:そうですね。妊娠、出産にまつわる悩みは、競技を超えて女性アスリートの誰もが直面し得ることだと思います。今後、実績や年齢のいかんにかかわらず、サポートを受けられるようになっていったら良いですし、選手自身、挑戦をさせてもらえるような関係性を周りと築くことも、大切だと思います。 (構成/フリーランス記者・小野ヒデコ) ※AERA 2024年6月3日号
小野ヒデコ