蛯原友里さんが登壇「育児を取り巻く環境がより良く優しいものになってほしい」『日本橋 母乳バンク』がリニューアル!
2人目は、佐藤桂子(仮名)さん。妊娠22週目6日、約4ヵ月早い早産となり、400gで凛ちゃん(仮名)を出産。ドナーミルクを出産当日から自分の母乳が出るようになるまでの数日間使っていたそうです。 「私がドナーミルクについて聞いたのは出産した翌日、主治医からでした。説明を受けるまで、ドナーミルクについて知らなかったこともあり、粉ミルクを使った時の子供の腸への影響、母乳が子供の腸への負担が少ないこと、ドナーミルクの安全性や実績について丁寧に説明してくださいました。初めて娘が飲むのが自分の母乳ではないことにためらいはありましたが、娘は生死をさまよう状態だったので、できることは何でもしたい、ドナーミルクで助けてほしい、と迷わずに決断できました」(佐藤さん)
現在岡野さんのお子さんは1歳6ヶ月に、佐藤さんの娘さんは5歳を迎えました。ドナーミルクの助けを経て、ここまで成長できたことを振り返ります。 「ちょうど1年前は入院中で手術を控えており、体に管につながれている状態でした。その1年後、普通に保育園に通えているなんて思っても見ませんでした。ドナーミルクを提供いただいた頃は心の余裕もなく、ドナーもお母さんだったということを意識できなかったのですが、大変な時期に母乳を提供してくれたことに心から感謝しています」(岡野さん)
「22週で生まれ、主治医からは生存して退院できるのは50%しかないと説明を受けました。もうすぐ5歳になりますが、大きな病気もせず毎日幼稚園に通っています。ドナーミルクに助けてもらったおかげで、今の娘がいます。当時は使える病院が少なかったので、私はたまたま使わせてもらえる環境だったことがとても恵まれていて、ありがたいことだと気付かされました。全国で母乳バンクが使える病院がもっと増え、どの病院で生まれても、使えるかどうかの選択肢を与えられるような社会になってほしいと思います」(佐藤さん)