読者から厚い支持を得る「LDK the Beauty」が行う、「LAB.360」での“検証”とは
ー今後、導入したい設備やチャレンジしてみたい検証はありますか? 島田: 検証の精度を上げる面では、温度・湿度を厳密に調整できるような設備を備えられたらいいなと思っています。 今あるスキンケアエリアは半個室になっているので、温度や湿度をある程度一定に保てるのですが、扉を開け閉めするとそれが変わってしまいます。温度や湿度を厳重に管理しようとすると、二重扉のような設備が必要なんです。 現在は、ラボにある設備だけでは検証も限られてしまうので、必要なときには外部機関のご協力を得ながら検証を行っています。 井上: 美容分野でいうと、ヘア系の検証精度を上げていきたいなと思っています。 以前、髪の強度を測る試験機関にご協力いただき、ヘアマスクを使用してどのくらい髪が補修されたのかを検証したことがあるのですが、人の髪を試験するのは難しいそうで、なかなかうまくいきませんでした。 髪の収まりがよくなるかといった検証はできたのですが、キューティクルや内部補修の観点で考えると科学的な話になるので、さらに高度な専門家の力が必要になります。今後、もう少し精度を上げていければいいなと考えています。 松下: 読者に対してもそうですが、メーカーさんも命懸けでもの作りをしていますので、その方々に顔向けできないような検証はできません。 検証の精度を極限まで高めようと思うと、おそらく終わりはないなと。責任を持って、ひたすら追求するスタイルを続けていくつもりです。 ただ、弊社の特徴も忘れてはいけないので、アカデミックになりすぎず面白いものを、分かりやすいかたちでお伝えしていきたいです。 井上: 弊社の媒体の特性上、検証やランキングに注目されることが多いのですが、検証はあくまでもいい商品を見つけるための手段であって、検証すること自体が目的ではありません。 実際にランキング1位になった商品が、読者のみなさんに100%合うかというと、そうではなくて。 私たちは、みなさんが自分に合うベストな商品を見つけるための一助になればという思いで検証を行っているので、商品選びの参考として弊社のコンテンツをご活用いただけるとうれしいです。