読者から厚い支持を得る「LDK the Beauty」が行う、「LAB.360」での“検証”とは
ー松下さんはラボの立ち上げにも携わられたとのお話でしたが、内装や設備でこだわった点があれば教えてください。 松下: 弊社の媒体の特徴でもあるエンタメを意識して、多くのアイテムの検証に対応でき、検証の効率化も大切にしつつ、見栄えのよさにもこだわりました。モニターさんにお越しいただいて検証することもあるので、気持ちよく参加していただける環境にしています。 ーモニターは、どのような方にお願いしているのでしょうか? 井上: 弊社に登録していただいているモニターOKの読者さんをはじめ、エキストラ事務所の方や知人まで、企画に合った人をアテンドしています。 読者モデルを起用する媒体も多いですが、弊社ではより企画に沿った方にお願いするようにしているんです。 毛穴ケアの検証であれば毛穴が気になっている方、ファンデーションのカバー力の検証であればシミが気になっている方など、多くの人たちが抱えているであろう悩みのある方を探しています。 ーよりリアルな状態を大切にされているんですね。アイテムによって、検証の難易度は変わりますか? 井上: 美容に関する商品ですと、コスメよりもスキンケア用品のほうが難易度が高いなと感じています。 たとえば、美容液は使っていてもなかなか実感が伴いません。検証で出した数値を掲載して効果を伝えることはできるのですが、肌の写真を見せても表面上は変化がないこともあるので、どのくらい効いたのかを示すことが難しいんです。 スキンケアはお肌に合ったものを継続してこそ意味があるものなので、自信を持って“ベストバイ”のマークをつけていても、実際に使ってみていただかないとなんとも言い難いところはあるなと感じています。
読者にもメーカーにも真摯に向き合う検証を
ー検証内容に関して、読者からの反響はいかがですか。 井上: 毎月読者アンケートをとっていて、そこでは“お店に行っただけじゃ分からない情報を知れてうれしい”や“半信半疑だったけど効果があると分かったから買おうと思った”というお声をよくいただきます。 弊社がこだわって作っているところに対して好評いただけているなと感じています。 ーこれまで行った企画で、特に人気が高かったものを教えてください。 井上: ダントツで毛穴の企画です。毛穴は関連する商品の数も多いですし、世代を問わずお悩みの方が多いです。また、ケアしていても実感が湧きづらいことから、“この商品が本当に効くのかを知りたい”というお声をたくさんいただきます。 弊社では、検証ももちろん行いますが、医師や専門家に取材をしてQA方式で毛穴に関する知識をお伝えすることもあります。 読者は美容に興味があっても、仕事や子育てがあっていろいろな情報を自ら取りに行くほどの時間や熱量を持てない方が多いので、“ここを見れば毛穴ケアのすべてを知ることができます”ぐらいの情報を分かりやすくまとめるようにしているんです。 この企画に対しても、意外と知らなかった、勘違いしていたと、たくさんの反響をいただきました。