韓国でトレンドの“髪管理”、基本的な考え方やケアツールまで美容師が解説
■根元の立ち上げ、うるおいキープまで…プロから見た、“使いやすいドライヤー”とは?
熱すぎず、高温ではなく、速く髪が乾く温度の目安として“表面温度60℃”をいかに保ち続けることができるか。これは、美容師の間でも課題であり、共通認識としてある考え方。「各ドライヤーメーカーさんは、表面温度60℃というのは必ず意識していると思います」とゆうだいさん。 「大体60℃ぐらいが、まろやかな風で根元がふんわり立ち上がる温度と言われています。髪のダメージを防ぐために、美容師は温度管理を徹底しなければなりません。ドライヤーが熱くなりすぎないように、乾かしすぎないようにする練習をアシスタントの頃から常に行っています。それでも、温度管理を全員が完璧にできるとは言い切れないのですが、管理自体をドライヤーがしてくれるようになったことは革命的。近年のドライヤーの機能の高まりを痛感しています」。 美容師目線で見て、ユーザーが使いやすそうだと思うのは、「温度の設定ができるもの」だとゆうだいさんは解説。「髪を乾かしていてもパサパサには乾かない。水分を残すことを求めるとちょっと乾かすのが遅くなってしまうかもしれないですけど、そこは風量でカバーする。軽くて時短、乾かすのもラク…というドライヤーが理想的ですね」。 ケアの方法を考えるときに、「髪の毛にいろいろと足しがち」ですが、「いかに奪わないかを考えたほうがいいです」とゆうだいさん。「ドライヤーで水分を奪わないこと、シャンプー・トリートメントも髪の油分や水分を奪わないこと、お湯の温度も熱いと一気に突っ張ってしまうので、頭皮や髪の毛に必要な油分や水分を奪わないこと。お湯の温度を1℃下げてみたり、洗浄力のやさしいシャンプーに替えてみたり、温度を管理してくれるドライヤーに替えたり、まずは奪わないケアから始めて、そこに必要なものを足してあげたら綺麗になると思います」。 PROFILE/ゆうだい COA表参道スタイリスト。きれいめカジュアルなボブヘアのスタイリングを得意とし、ボブカットの店内指名率ナンバー1を誇る。2024年のカットコンテストでは全国1位を獲得し、専門学校で講義も受け持っている。Instagram:@yudai_bob