【自由な時間を過ごすのに最適な方法】新型「マクラーレン GTS」サーキットではなく日常のドライビングを楽しむマクラーレン製スポーツカー
7速デュアルクラッチトランスミッションは、ダイナミックドライビングモード「スポーツ」および「トラック」において、より高速かつアグレッシブなシフトチェンジが可能になる。一方、本物のロッカースイッチにより、通常のマニュアルシフト操作も可能だ。つまり、右にハンドルを切ると、ロッカースイッチの左側部分も一緒に動く。そのため、迷った場合は、片手でシフトアップやシフトダウンを行うこともできる。さらに、ロッカーは完璧に減らされたバランスの上で回転する。つまり、ステアリングホイールが斜めになっても、ギアチェンジができるということだ。
完璧に調整された
マクラーレンは、優れた電動油圧ステアリング、プロアクティブダンパーコントロール付き標準アダプティブサスペンション、そしてこれも無料のセラミックブレーキシステムも微調整した。後者は、フロントアクスルに390mmのディスクと6ピストンキャリパーを、リヤには380mmと4ピストンの組み合わせを採用している。マクラーレン独自の計測結果として、時速100kmから32mで完全に制動したと主張しているが、我々は「GTS」をわずか30.6mで停止させることができた。このシステムは、初期速度の2倍でも安定性を維持している。200km/hからの完全制動距離、122.9mという数値は素晴らしい。
サスペンション側では、ダブルウィッシュボーンの間にモンロー製の2バルブダンパーシステムが搭載されている。これにより、「コンフォート」、「スポーツ」、「トラック」の各設定でサスペンション特性が変化する。コンフォートモードは、リラックスした運転に最適であり、ゆったりとしたクルージングを可能にする。その対極にあるのがトラックモードだ。ダンパー制御がより強固であるため、ダイナミックなコーナリングを素早く、容赦なく行うことができる。 ローテンブルクのテスト飛行場に到着すると、まず縦方向の動的性能の数値をチェックする。マクラーレンは0から100km/hまで3.2秒、200km/hまで8.9秒と発表している。カントリーロードの速度では、テストした「GTS」は0.2秒速く、200km/hまでは0.1秒遅れるが、全体的に非常に優れた性能だ。それだけに、マクラーレンがこれまで「GT」の測定値を公表しなかった理由が不思議でならない。この車の性能は素晴らしい!