「十日戎の参拝控えて」大阪・今宮戎神社が強く呼びかけ
郵送祈祷・郵送福笹への移行を呼びかけ
「えべっさん」の愛称で知られ、大阪市浪速区の今宮戎神社で商売繁盛を願い9日から11日に行われる「十日戎」について、同神社は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年の参拝を控え、郵送福笹(ふくざさ)などへの移行をホームページなどで呼びかけている。 【拡大写真】例年、境内は多くの人でにぎわう今宮戎神社の「十日戎」
毎年3日間の開催期間で参拝者が約100万人訪れる
この十日戎は、3日間の開催期間で約100万人の参拝者が訪れるほどの大阪の名物として知られ、商売繁盛を願い福娘が福笹などの縁起物を授けてもらおうと毎年多くの人でにぎわいをみせている。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今月末まで福笹の授与期間を延長するなどし「分散参拝」を呼びかけていた。
ホームページに「参拝控えて」SNSでも呼びかけ
しかし、7日に大阪府の吉村洋文知事が政府に緊急事態宣言の発出検討を要請することを表明し、8日にそれが決定。それを受け、SNSでの配信やホームページの目立つ場所に「十日戎の参拝はお控え願います」と掲載。「緊急事態宣言発令要請の報に接した対応」として、参拝者に郵送祈祷、郵送福笹を強く呼びかけた。
露店にも出店自粛を呼びかけ
また、十日戎と言えば、神社周辺の露店の数々も名物だが、それに対して同神社は「露店営業活動自粛のお願いを出店関係者や地元住民代表の方々にお願いをして、承諾をいただいています。露店出店は、ほぼ無いものと推測しています」とコメントしている。