「夫の言動すべてに発狂しそう!」イライラと倦怠感をコントロールできない。これが私には無縁だと思っていた、更年期?
「夫のすべてにイラッとする!」これまで経験したことがない苛立ちを感じる日々
体の変化を感じ始めたのは、コロナ禍の生活が日常になった、2021年の秋でした。生理周期が、いつもより長くなったことに気付いたのです。ただ、このときの私の心境は「生理周期は長いほうがスイミングにとってはラク」というプラス思考で、あまり不安に思っていませんでした。 ところが、あるときから「やっぱり私、なんか変だな」と思うようになりました。夫のやることなすことすべてに、イラつくようになったんです。 コロナ禍になるまで、夫は毎日会社へ出勤していました。コロナ禍になり、毎日家にいるようになると、夫の出す生活音や口調など、すべてに対してイライラするようになりました。 例えば、夫はコーヒーを飲むときに豆を挽く段階から始めるのですが、ドリップ時の温度管理でやかんを振るカリカリした音が癇に障るんです。つい最近までは何とも思っていなかったのに、あるときからイラッと感じるようになりました。 これ以外にも、言い出したらきりがないほど夫の言動がストレスで、発狂しそうな毎日でした。いま思えば、私たち夫婦は夫が王様で私がしもべみたいな関係なので、唯一の息抜きだった夫不在の時間が奪われ、ストレスのはけ口がなくなったことも、イライラの一因だったかもしれません。
気分の浮き沈みに倦怠感… 「更年期」の三文字が頭をよぎった
そのうち、イライラだけでなく、ひどく落ち込む日がでてきて、気持ちのアップダウンが波のように、周期的に繰り返されるようになりました。本来、私はあまり落ち込む性格ではなく、周囲からも明るい印象に見られるタイプなので、この状況になったときは「精神的な病気になったかもしれない」と覚悟しました。 合わせて倦怠感も強くなり、ひどいときは一日中寝込んでしまう日もありました。健康には自信があっただけに、自分でコントロールできない状況に、さらに不安が増していきました。 また、私は音に敏感なので、音が原因の精神的な病気かもしれないとも思いました。ですが、音が鳴っていなくても、意味なくイライラすることがあったので、やはり原因は別にあると考えるようになりました。そのとき、友人と話していた「更年期」の三文字が頭をよぎったのです。 ▶つづきの【後編】を読む▶ 『「ホットフラッシュかコロナか分からない!」人とは違う、更年期の症状。今まで感じたことがない不調に悩まされ続けて3年が経過』
ライター・薬機法管理者 力武亜矢