万博入場券伸び悩み「想定の範囲内」、コンテンツの発信強化で販売促進へ…石毛博行事務総長に聞く
大阪・関西万博の運営主体・日本国際博覧会協会(万博協会)の石毛博行事務総長(74)が今月16日、読売新聞のインタビューに応じ、1月13日から始まるパビリオンやイベントの予約に向け、コンテンツ(内容)の発信を強化する考えを示した。入場券の販売を促進する狙いがある。(猪原章)
万博の入場券は昨年11月末に発売された。前売り目標の1400万枚に対し、現状の販売数は半分程度にとどまる。来年1月13日からは、現在受け付けている来場日時の予約に加え、パビリオンやイベントの予約も可能になる。
石毛氏は入場券の売れ行きについて、開幕直前に伸びるとの見立てから「想定の範囲内」としつつ、「コンテンツの発信がまだまだだ。パビリオンやイベントの予約が始まるまでにできるだけ(発信したい)と思っている」と強調。11月にパリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会でも、参加国に展示内容を明らかにするよう依頼したという。
来年は「万博イヤー」として注目を集めることに期待感を示し、「色々なものが具体化し、仕上げようとしている段階。しっかり準備し、来場者から『いい万博だった』と評価されるものにしたい」と述べた。