山口もえが振り返る子育てと仕事の両立「休んだらもうこの仕事ができなくなるかも、という不安や焦りがあった」
ただ、夫がよく言う「家族は協力」という言葉には、助けられています。いつも「家の中で一番大変なのは、ママなんだよ。みんなでママを手助けしよう」と言ってくれるおかげで、子どもたちはとても協力的。 先日も夜、洗濯機を回したまま寝落ちしてしまったのですが、それに気付いた長女が洗濯物を干しておいてくれて……朝起きてそのことを知ったときは、感動しました。夕飯後の食器洗いも、「ママは毎日お弁当作りを頑張ってくれているから」って、長女か長男がやってくれています。 ■「自分だけのため」の時間でリフレッシュ ――忙しい毎日の中で、何か息抜きはされていますか? これまでは子育てメイン、その間にできるお仕事をさせていただく毎日でしたが、子どもたちが大きくなったことで、そこにプラスアルファで「自分を大切にするための時間」を作れるようになりました。 友だちとのランチもその一つ。子育てをしていると、朝ごはんの残り物が昼ごはんになって、夜も子どもたちが食べた後の残りを急いでかき込んで……と、自分自身のご飯はつい後回しになりがちですよね。でも今年は次女が小学生になり、ゆっくりランチタイムが取れるようになったので、友だちと一緒にタイカレーとかメキシコ料理とか、子どもと一緒のときは食べられない辛い料理を食べに行ったりします。最近は、日帰りで旅行にも行くんですよ。 ――どんなところに行かれるんですか? 先日は1人で箱根に行きました。朝7時過ぎに子どもたちと一緒に家を出て、ロマンスカーに乗って、神社でお参りをして、最後はゆっくり日帰り温泉。金沢に日帰りで行ったこともあります。日帰り旅行に行くときは自分だけのために時間を使うことをマイルールにしています。そうしないと旅先でも「このお菓子、好きそうだな」なんて、子どものことばかり考えてしまい、気持ちのリセットにならないんです。 家族へのお土産は、帰る直前に「とりあえず、これでいいか?」みたいな感じでまとめ買いします(笑)。私が帰宅したら、子どもたちが協力してご飯の準備をしていたこともありました。たまに私がいない時間があるほうが、子どもは成長できるのかもしれませんね。 (構成/木下昌子) ※前編<小中高生3人の母・山口もえが語る、夫・爆笑問題田中裕二の子育て「“ラスボス感”ゼロ。子どもに甘すぎるくらい」>から続く ◯山口もえ(やまぐち・もえ)/1977年、東京都出身。成城大学法学部法律学科卒業。幼少期よりクラシックバレエを習う。16歳のとき現在の事務所でダンスレッスンを受け始め、大学在学中に出演したドラッグストア「マツモトキヨシ」のCMで一躍人気者に。以後、バラエティー番組や情報番組、ドラマなどに多数出演。野菜ソムリエプロ、愛玩動物飼養管理士2級、ホリスティックビューティアドバイザーなどの資格も持つ。2015年にお笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二さんと結婚。3児の母。
木下昌子