「大学進学」で上京し「毎日自炊」で節約に努めている息子。「お米が高くて買えません」と言われたのですが、どうすれば効果的に「食費を節約」できるでしょうか…?
都内は地方よりも生活費が高い傾向があるため、自炊をして日々の食費の節約を心がけている方もいるでしょう。特に大学生は、社会人と比べて自由に使えるお金が少ない可能性があり、主食となるお米の価格高騰は痛手と感じるかもしれません。 この記事では、お米の価格推移や高騰している理由について解説します。お米の価格が高騰していて、食費の節約に頭を悩ませている方は、参考にしてください。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
お米の価格推移と高騰している理由
農林水産省のデータによると、2021年から現在までの間に毎年米の価格が高騰していると発表しています。2021年~2023年におけるお米の価格推移は、表1の通りです。 表1
※農林水産省「長期的な主食用米の価格の動向」を基に筆者作成 表1から2021年から徐々にお米の価格が上昇して、2023年になると60キログラムで1万5000円を超えています。 お米の価格が高騰した理由には、コロナ禍からの外食需要の回復や2023年の悪天候による収穫量の減少などがあげられます。なお、お米の価格はお住まいの地域やお店により異なる可能性があるので、参考程度にしてください。
食費を節約する方法
仮にお米の価格上昇が落ち着た場合でも、なるべく食費をおさえたいと考える方もいるでしょう。今回は、食費をおさえるいくつかの方法をご紹介します。 ■お米の代替食材を活用する お米を始めとした主食は、食事の中心になる食材で炭水化物を含んでいるため、体を動かす原動力となる重要な栄養素です。お米が高いからといって、まったく摂取しないということは、体にもよくありません。 お米の値段が高く購入が難しい場合は、パンやうどんなどの代替食材も検討してみましょう。 例えば、冷凍うどんであれば、5食入り1000グラムで200円程度から販売されています。仮にお米を10キログラム購入する場合、前述の2023年のデータから約2500円となります。うどんも10キログラム購入する場合は約2000円となり、約500円の節約につながる可能性があります。 ただし、毎回お米の代わりにうどんにする方法は、飽きてしまったり、栄養が偏ったりするおそれもあります。節約とのバランスを考えながら、試してみてください。 ■お米の購入方法を工夫する お米の代替食材を活用する以外にも、お米の購入方法を工夫することで、食費をおさえられる場合があります。以下にまとめました。 ・まとめてお米を購入する ・セールやクーポン券を利用して購入する ・農家の方から直接お米を購入する ・インターネットでお米を購入する 精米されたお米は虫が湧きやすい状態になるといわれているので、お米の消費のスピードが遅い場合は、玄米の状態で購入してその都度精米するとよいでしょう。 また、インターネットでは、スーパーよりも安く購入できる可能性があります。商品にもよりますが、送料無料の場合もあるようです。自分で運ぶ手間も省ける点もメリットといえるでしょう。
お米の代替食材を活用したり、購入方法を工夫したりすれば食費をおさえられる可能性がある
世界情勢や2023年の悪天候がお米の栽培に影響し、収穫量が減少したことから、お米の価格が高騰したことが分かりました。お米の価格が高騰している中で食費を減らす方法は、お米の代替食材を活用したり、購入方法を工夫したりすることです。 また、お米はまとめて購入したり、セールなどの安いときに購入したりして、工夫することも節約につながる可能性があります。 出典 農林水産省 長期的な主食用米の価格の動向 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部