好みのタイプじゃない相手と結婚。「このままずっと一人で、年老いていくのはイヤ…」婚活から1年以内に結婚した女性たちの本音
結婚後も「彼の愛情をひしひしと感じて、安心していられます」
彼は、W奈さんが思い描いていたような高身長のイケメンではないし、二人でいても胸がときめくわけでもありません。でも、一緒にいると居心地がよくて話しやすい。何より自分に好意を寄せてくれることがありがたくて、W奈さんは「まあ、いいか」という気楽な気持ちで彼とおつきあいをすることにしました。 つきあうようになってからも一緒にいるときの居心地のよさは変わりませんでしたが、思っていたより頼もしい一面を知るようにもなり、W奈さんはだんだん彼にひかれていきました。 1年後、W奈さんは彼と結婚をしました。W奈さんは部署を異動しましたが、同じ会社で働きながら、仲よく暮らしています。彼に「私のどこがよかったの?」と聞くと、「ひと目ぼれだった」と答えたそうです。交際が始まってからも結婚した後も、W奈さんは「彼の愛情をひしひしと感じて、安心していられます」と幸せそうです。
姉の妊娠をきっかけに「私も家族がほしい」と婚活を決意
39歳のS乃さんは、フリーランスでWEBデザインの仕事をしています。気ままなひとり暮らしが快適で、これまで本気で「結婚したい」と思ったことはありませんでした。S乃さんは、家事が苦手で料理はほとんどしません。決まった時間に起きたり寝たりすることも苦手なので、自分に結婚は向いていないと自覚していました。S乃さんの好みは、センスのいい芸術家肌の男性で、そもそも振り向いてもらえないことがほとんど。憧れの存在に片思いをしているのが楽しくて、彼氏がいなくても困っていませんでした。 そんなS乃さんが婚活を始めたのは、姉の妊娠がきっかけでした。S乃さんには双子の姉がいて、10年以上前に結婚をしましたが子どもはなく、S乃さんと同じように気ままに暮らしていました。その姉に子どもが産まれると聞いて、S乃さんの中で初めて「私も家族がほしいかも」という思いが芽生えたのだそうです。 S乃さんはさっそく婚活アプリに登録。マッチングした何人かの男性と会う約束をしました。会ったこともない人とメッセージをやりとりしたり、心ときめかない相手と会ったりするのは、S乃さんにとっては楽しいことではありません。できるだけ短い期間で婚活を終わらせるべく、「40歳まで」と期限を決めて集中して取り組んだそうです。 S乃さんは数人の男性と会ってみましたが、運命的な出会いはありませんでした。ほとんどの相手とは一度か二度会っただけで連絡が途絶えてしまいましたが、一人だけ継続して会うようになった人がいました。彼は1歳上の無口でまじめそうな男性で、一緒にいても楽しいとか、話が盛り上がるとかいうことはありません。ただ、彼はS乃さんを気に入っていたのでしょう。帰り際に「次はいつ空いていますか」と必ず次の約束をしてくれるので、「まあ、いいか」と定期的に会うようになったのだそうです。