日本人の知らない日本の魅力を知っている⁉ 海外の富裕層ツーリストは何を求めて日本に来るのか?
コロナ禍を経てインバウンドは完全復調目前。そこで注目したいのが旅慣れた富裕層のツーリストたち。なぜなら彼らの動向には我々日本人、とりわけモテたいオヤジさんたちも学ぶべきところが多いから。最新のラグジュアリー系インバウンドに関するリアルな情報をリポートします。 大人のシン常識
▲インバウンドの聖地・京都は今年春頃から旅行者数が日に日に増加中。(写真)shutterstock
海外富裕層の動向を追うことで、満足度が高い穴場を見つけることができる
思えば安倍政権が“観光立国”を掲げ、インバウンドを成長戦略に組み込んだ2010年代、日本は旅行者歓迎ムードに包まれていました。そして突然やってきたパンデミック。当然旅行業界は急ブレーキ、「Go To」キャンペーンでひたすら国内にシフトしていたわけですが、ここへきて不死鳥のごとく復活しているのはご存知のとおり。2023年8月の訪日外客数は、2019年の同月比85.6%の2,156,900人にまで回復しました。 こういった情報はLEON読者のみなさんにはそれほど関係ないように思われるかもしれませんが、プライベート通訳として数々の富裕層旅行者をアテンドしている私からすると、みすみす聞き流すのはもったいない! 彼らは教育水準が高く知的好奇心が旺盛、さらに富裕層同士のネットワークを通じて情報交換をしているため、日本人が知らないようなスポットにも精通しているのです。 つまり彼らの動向を追うことで、私たちにとっても非常に満足度が高い穴場を見つけることができるというわけ。さらには日頃から一流の場所やモノに触れているだけあり、旅先でも本物を探す目利きであり、次にブレイクしそうな人やビジネスを見つける目もさすがのもの。 とりわけLEON世代のビジネスパーソンにも有益な情報をくれるソースでもあるのです。そこで今回は日頃からお世話になっている海外ラグジュアリー層向けの紹介制トラベルエージェンシー「ROJY」代表の山田ひろみさんにお話を伺いつつ、知られざるその実態と注目すべきポイントをレポートします。