「外食中心でほとんど自炊しない」という一人暮らし初心者の娘。食費は「月5万円」らしいのですが、かかりすぎでしょうか?
大学生や社会人になり、一人暮らしを始めた方もいるでしょう。しかし、料理が苦手な方であれば、学業や仕事が忙しいなかで、自炊する余裕をもつことは難しいかもしれません。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説 なかには、ほとんどが外食という方もいるようです。その場合に気になることが、食費への影響です。 外食の回数が多い分、平均よりも多くかかっているのではと心配になるかもしれません。そこで今回は一人暮らし女性の平均的な食費や節約の方法をご紹介します。
一人暮らし女性の平均食費と平均外食費
2022年の総務省「家計調査/家計収支編」によると、一人暮らしの女性の平均食費は年間50万349円、このうち外食費は8万2116円です。月額に換算すると、食費は約4万1696円、外食費は6843円になります。 したがって、モデルケースの「食費月5万円」は、平均を約8000円上回ります。ただし、食費が平均を上回っていても、収入も平均以上であれば負担は軽くなるはずです。目安としては、食費は収入の10~15%程度がいいとされます。 このように、食費の妥当性を測るうえでは、平均金額だけでなく、収入とのバランスも考慮することも重要になるでしょう。
食費を節約する方法
食費を削減したいなら、簡単な節約方法から実践するといいでしょう。今回のケースでは、外食の頻度を下げることでも一定の節約が可能です。 2022年にゴーフード株式会社が、一人暮らしをしている500名に行った調査によると、「外食1回あたりの費用」として最も多かったのは、「701円~1000円(44%)」でした。 一方、「自炊1回あたりの費用」の最多は「301円~500円」となっています。外食を自炊に変えることで、一食につき200円~700円程度の節約になる計算です。また、自炊する際も次のような点に注意することで、さらなる節約効果を期待できるでしょう。 ●食費に予算を設定し、買いすぎないようにする ●安い食材をまとめ買いし、作り置きや冷凍保存で無駄なく食べきる ●食材を整理して、賞味期限切れを防ぐ ただし、まとめ買いをしすぎて食品が傷んだりすることで「食品ロス」が発生してしまう恐れがあるため注意が必要です。