「ゲームばかりして目が悪くなるよ」よりも効く一言、子どもに「視力は大切」と気付かせる魔法の言葉
■かけるだけで「目の外遊び状態」が作れるメガネも 窪田:テクノロジーの力で近視抑制力を補うことができればとも考えています。私が開発している「クボタグラス」という特殊なメガネもその一例で、これは一定時間かけることで、室内にいても「目の外遊び状態」を作れるというものです。 高濱:子どもたちが手に持つデバイスに目が近づきすぎると警告のアナウンスが流れるといったテクノロジーも、開発できたらおもしろいかもしれませんね。
窪田:そうですね。とはいえ、子どもの近視を抑制するために一番簡単で今日からすぐにできることはやはり外遊びです。高濱先生のような方々と一緒に、将来の失明リスクを上げる近視をゼロにする活動を引き続き推進していきたいですね。 高濱:室内でも外遊びの要素をある程度は補完できます。たとえば、家の中で秘密基地作りなどをすることで空間認知力を上げることはできますし、仲間作りだってできるでしょう。ですが、室内と屋外で圧倒的に違うのは多様性です。同じ木の葉っぱでも一枚一枚まったく違う。野外は多様性の宝庫です。その多様性に触れることで、子どものクリエイティブな感性が花開きます。ぜひ外遊びの大切さを理解していただき、私たちも子どもたちに外遊びをさせられる環境づくりのサポートをしていきたいです。
(構成:石原聖子)
窪田 良 :医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO/高濱 正伸 :花まる学習会代表