パット上手ほど使いたがる「センターシャフトの世界」 中古おすすめハウマッチ?
センターシャフトのパターはゴルファーの一部で根強い人気を誇る。最近はただヘッドの重心位置にシャフトを装着しただけではない、新たなトレンドのモデルも登場。今回は中古ショップからセンターシャフトモデルのニューウェーブを解説する。 【画像】政田夢乃スイング解説
センターシャフトパターのメリットとデメリット
センターシャフトパターのメリットは、芯で打ちやすいに尽きるだろう。シャフトの延長線上に芯があるためミスヒットが少ない。また、フェースバランス(手のひらにシャフトを乗せるとフェースが水平に上を向く)になっているものがほとんどで、ヘッドをまっすぐに動かすイメージがわきやすい。 デメリットは重心距離が限りなくゼロに近いため、ミスヒットした際にヘッドが回転しやすく、方向性が悪くなる。「芯で打ちやすいのに、芯で打たないとブレる」という“諸刃の剣”のパターだ。しかし最近は、フェース後方部のセンターにシャフトが挿さるようなモデルも流行っている。フェースがストローク方向にバランスされており、トルク(ねじれ)を感じにくくミスヒットにも強い特徴を持つ。
センターシャフトの新しいトレンド
10月の「ZOZOチャンピオンシップ」でリッキー・ファウラーが使用したのがL.A.Bゴルフ(ラブ・ゴルフ)の「DF3」というモデル。センターシャフトだが、フェースバランスではない。ストローク中にヘッドがターゲットに対してスクエアになるためミスヒットにも強い。同社は「トルクレス」と呼んでいる。センターシャフトパターの弱点を克服していると言えるだろう。 米ツアーで人気があり、日本でも片山晋呉やチェ・ホソン(韓国)が使用。アダム・スコット(オーストラリア)や、ウィル・ザラトリスは長尺モデルを愛用している。非常に高価(税込み11万円)で、筆者も中古ショップで探しているがかなりレアだ。
オデッセイはこのモデルに対抗するように、シャフトがヘッドの中心に近い位置に装着された「Ai-ONE Square 2 Square」を11月に発表した。他社も追随するという噂もあり、新しいムーブメントになりそうだ。正直なところ筆者は、フォローは出しやすいが、テークバックに違和感を持った。フェースから離れたところからシャフトが延びているため、これまでのセンターシャフトパターにあった“シャフトで打つ感覚”が薄い。 似たモデルを中古で手軽に試してみたいという方は、1万円以下で見つかりそうなオデッセイ「バック・ストライク」(2010年)、1万円台後半が相場のオデッセイ「ストロークラボ ブラックビッグセブン TOE UP」(2020年)をおススメしたい。