キックしない電動キックボードが新登場「FUTURE board 2」に乗ってみた 免許不要でも安定走行の魅力
電動キックボードは、手軽なモビリティ手段として人気があります。2023年7月1日より新区分の特定小型原付(特定原付)に該当するモデルに関しては、免許不要(16歳以上、最高速度が時速20キロ制限)となり、手軽に利用ができます。 【画像】モデルによる試乗イメージ&実際に乗ってみて各ポイントをチェック(写真10枚) 電動キックボードは立って乗るスタイルのため、走行開始時に足でキックする必要がある点と、路上の段差などで不安定になる点がデメリットです。この部分をカバーした新しいスタイルのキックボード「FUTURE board 2」の発表会が2024年8月28日にありましたので紹介します。 「FUTURE board 2」は、Future株式会社の製品です。特徴としては、座って運転するスタイルのキックしないボードで、バッテリーで駆動します。車両区分が特定小型原動機付き自転車(特定小型原付き)、航続距離100km、最大速度20km/h、車両重量38kgとなっています。価格はオープン価格です。 16歳以上は免許不要で運転可能で、座って運転するスタイルのため安定して運転ができます。また、オプションでキャリアなど用意されているため、荷物を積んで業務用にも利用ができます。小柄な女性でも運転しやすいスタイルです。 航続距離100kmですが、2本目のバッテリーを搭載できる仕様(2本目バッテリーはオプション)のため、航続距離が200kmも可能です。大径ファットタイヤ、サスペンションにより、乗り心地が良くなっており、座って運転するスタイルは長距離運転に向いているのではないでしょうか。 発表会で試乗も行いました。実際に乗ってみると、立って乗るキックボードとは違う安定感で、制限速度の時速20kmまでスピードを出しても安定して走行ができます。スタート時にキックボードのようにキックをする必要はありませんが、アクセルの加減でスムーズに発進することができます。ボタンで時速20kmモードと時速6kmモードに切り替えることができます。 Future株式会社代表取締役CEOの井原慶子さんは、元プロレーサーで世界耐久やルマンで活躍された方です。そのためモビリティへの思いは熱く、ハード、ソフトウェアを国産で作り、デジタル経済圏の創出の仕事をされています。 なお、発表会では、発売済のアシスト電動自転車FUTURE1000の紹介もありました。回生システムでエコモードでは航続距離が1000kmという長距離走行が可能なモデルです。神戸発のアイドルグループ、グッドクルーがイメージキャラクターを務めています。 電動キックボードとは違った新しいスタイルの「FUTURE board 2」は、様々な用途で活用できる仕様になっていますので、今後の利用シーンが楽しみです。 取材・文・写真:伊藤浩一
編集部テクノロジー情報班