「社員の雰囲気わかると好印象」キャリア学習動画、大学生が審査 「役立つスキル学べた」
学生と企業、両者への〝気づき〟
運営事務局の柳内汐砂美さんは「企業へは学生が求める視点を提供し、学生にとってはキャリアに関して情報を得るきっかけになることがコンテストの目的です」と話します。 企業側にはキャリア学習を支援したいという思いがあるものの、「どのようなプログラムを用意すればよいのか答えを見つけづらい」そうです。 学生側としては、「卒業後にどのような職に就きたいか、何をしたいか決まっていない」という課題があります。 2026・2027年卒の学生を対象にしたマイナビの調査によると、キャリアの方向性が決まっていない学生は59.5%でした。 理由は「方向性を定めた方がよいと思うが、『これだ』というものに出会えていないから」が47.5%で最も多く、「方向性を定めた方がよいと思うが、やり方が分からないから」が32.2%と続きました。 長年、大学1、2年生からのキャリア支援をしてきたマイナビとして、「学生と社会人のギャップを埋め、学生が入社後のキャリアを考えられるようにしたい」と考えたそうです。 コンテストで審査した学生たちの反応を受け、運営事務局の柳内さんは「普段なかなか聞くことができない学生の生の声が非常に参考になりました。また参加した学生にとっても、今日この場が、自分の少し先の将来を考えるきっかけになれば嬉しく思います」と話していました。 コンテストの結果は関西の学生の審査も経て、10月に発表される予定です。