【ボクシング】シーサー皆川が故郷新潟市に帰省、4歳長男に「次も勝つ姿見せる」王座奪取に意欲
新潟県出身で沖縄在住のプロボクサー、日本ウエルター級3位のシーサー皆川(32=平仲BS)が23日、地元新潟市に帰省した。 21日の日本ウエルター級挑戦者決定戦(後楽園ホール)で、同級2位湯場海樹(25=YUVAX)に8回1分45秒、TKO勝ち。12月12日の日本ウエルター級王者のセムジュ・デビッド(32=中日)と同級1位の小畑武尊(26=ダッシュ東保)の王座戦の勝者に、来年挑戦することになる。26日に沖縄に戻るまで、湯場戦の応援に訪れた地元支援者らへ感謝を伝えに行く。 試合翌日の22日には都内で1時間のロードワークをした。「もう前を向いているので」と余韻に浸る気はない。試合後、湯場に「王者になって、挑戦者として指名してください」と言われたという。8回に左の強打で2度のダウンを奪う勝利。「湯場選手はすごく強かった。この試合にかける気持ちが伝わってきた」。相手の思いに触れ、一層の実力アップを誓った。 沖縄では配信で観戦した4歳の長男が父の勝利に大喜びした。「次も勝つ姿を見せないと」。昨年12月の王座初挑戦で当時の王者・坂井祥紀(33=横浜光)に判定負けした。2度目のタイトル挑戦。さまざまの思いを背負って初の王座獲得を狙う。【斎藤慎一郎】 ◆シーサー皆川 本名皆川直輝。1992年(平4)6月18日生まれ、新潟市出身。北越高2年からボクシングを始める。3年の国体ウエルター級で優勝。日大に進み、全日本選手権は大学1年から3年まで準優勝。大学卒業を機に引退し、保険会社勤務、服飾関連の起業を経験。20年に妻の故郷でもある沖縄に移住。大学の先輩でもある平仲明信会長に勧められ、21年10月にプロデビュー。アマ戦績は87戦70勝(36RSC)17敗。プロ戦績8戦5勝(2KO)3敗。176センチ。