<2024Next Breakerを探せ!>ポテンシャルは無限大 出でよ! 次世代の逸材たち【セ・リーグ先発編】
広島・斉藤優汰 未来のエース候補が大化けの予感
プロの世界で、期待値は増している。昨秋のドラフトで「球界を代表するような投手になれる素質を持っている」との高い評価を受け、高校生ながら1位で指名をされた。未来のエース候補の1年目は一軍デビューこそ叶わなかったものの、体をつくるとともにウエスタン・リーグで5試合に登板。自己最速を更新する152キロをマークし、シーズン最後の登板となった9月2日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では最長の7回を投げた(2失点)。 着実に成長の跡を残していく中で、力強い真っすぐは今の時点で一軍でも十分に通用する右腕の強みだ。あとは制球力と変化球の精度。特に制球面に関しては、黒田博樹球団アドバイザーから「コースを狙い過ぎない」というアドバイスも。それを踏まえた上で、秋季キャンプでの実戦登板、ブルペンでの投げ込みを行った右腕は、「自分の中でしっくりきている。徐々にゾーンで勝負できるようになってきたら、広げていこうかなと思っています」。 ブルペンに入った際、新井貴浩監督は熱い眼差しで右腕が投じる一球、一球を見つめていた。来季、大化けの予感が漂っている。 PROFILE さいとう・ゆうた●2004年5月27日生まれ。北海道出身。189cm91kg。右投左打。苫小牧中央高-広島23[1] ■最速=152キロ ■変化球=カーブ、スライダー、フォーク ■2023年成績=W5試合、0勝1敗0S、防御率4.02
DeNA・深沢鳳介 同期と切磋琢磨し未来の軸に
サイドハンド気味のフォームから制球良くコースへと投げ分けるコントロール投手。同期のドライチ・小園健太と切磋琢磨し、次代の先発ローテーションの軸として期待されている。 1年目だった2022年シーズンは、体づくりに重きを置きながらも、リリーフとしてファームで4試合に登板し、防御率3.86を残していた。体力のつききる以前は、球速が落ちる時期もあったが、取り組んできた成果は2年目の今季、先発として表れてきている。両サイドに正確に投げ込む直球の平均球速は140キロに迫るようになり、大きく変化するカーブ、空振りを奪えるカットボールも精度が上がってきた。加えて、サイドハンドにありがちな左打者への苦手意識は存在しないことも強みだ。 優れたゲームメーク能力で、目標とする「大貫晋一と平良拳太郎のハイブリッド」としてハマスタのマウンドへ向かう。 PROFILE ふかざわ・おうすけ●2003年11月5日生まれ。京都府出身。177cm74kg。右投右打。専大松戸高[甲]-DeNA21[5] ■最速=145キロ ■変化球=カットボール、スライダー、カーブ、スプリット ■2023年成績=E18試合、6勝6敗1S0H、防御率3.28