山本由伸が米最多100球で5勝目権利、スタンディングオーベーション 7回途中2失点8Kの好投
◆米大リーグ ドジャース―ダイヤモンドバックス(20日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【写真】始球式を行った長身金髪美女と大谷翔平の2ショット! ドジャース・山本由伸投手(25)が20日(日本時間21日)、5勝目を狙って本拠地・ダイヤモンドバックス戦に先発した。リーグ2位13本塁打の大谷翔平投手(29)は「2番・指名打者」でスタメン出場。山本は6回1/3でメジャーでは自己最多となる100球を投げ、7安打2失点、8奪三振の好投で5勝目(1敗)の権利を持って降板し、防御率は3・17となった。 山本は2回まで1安打無失点、4奪三振。順調な立ち上がりを見せた。大谷が初回の1打席目にセーフティーバントを成功させるなどしたがド軍も得点を奪えずにいた。両軍無得点の3回に山本は二塁打と四球で2死一、二塁のピンチを迎えるとピダーソンに中前適時打を浴びて先取点を献上。ベンチに戻ると捕手のスミス、投手コーチらと話し込む様子も見られた。 ドジャース打線はすぐに反撃を開始。3回先頭のE・ヘルナンデスが3号ソロを放って追いつくと、大谷の四球などで無死満塁とチャンスを広げ、フリーマンの5号満塁本塁打、スミスの5号ソロと2者連続本塁打で一気に逆転した。5点のリードをもらった4回は1死から安打を許したが本塁を踏ませることはなかった。5回も先頭打者に安打を許したが、2三振を奪うなど後続を抑えて勝利投手の権利をつかんだ。 6回はたった8球で3者凡退。6回終了時点で球数は「87」だったが、7回のマウンドにも上がり、1死二塁からニューマンにこの日3安打目となる中前適時打を浴びて、球数が「100」となりマウンドを降りた。本拠地のファンはスタンディングオーベーションでベンチに下がる右腕をたたえた。 試合前の時点でここまで9試合に登板して4勝1敗、防御率3・21。デビュー戦だった韓国・ソウルでの3月21日パドレス戦こそ1回4安打5失点の大乱調で敗戦投手になったが、その後は負けなし。6回途中5安打4失点で勝敗のつかなかった13日(同14日)の敵地・ジャイアンツ戦後には「失投はあったけど感覚的にはそこまで悪くなかった」、「調子の波はすごく少なくなってきているんじゃないかなかなと思います」と手応えも口にしていた。 ロバーツ監督はこれまでの山本の9登板でいずれも球数が100未満であることについて試合前に「シーズン中ずっとこれでいくことは考えていない。シーズンの最初の頃は、彼に土台を作っていって欲しいので彼の使い方は私には考えがあるが、もし今日の試合の内容がそれをすることに適していれば、その球数を投げさせる可能性もある」と説明し、100球以上投げる可能性があることも示唆しており、ちょうど100球での降板だった。
報知新聞社