今年こそ挫折しない!多忙でもズボラでも無理なく続く・手帳との付き合い方
書くことに疲れる人は「がんばり過ぎ」かも?
「手帳が続かない」「手帳を使いこなせない」人必見。ライフコーチの本橋へいすけさんと内向型カウンセラー井上ゆかりさんの著書『人生の純度が上がる手帳術』から一部抜粋し、忙しい人も、ズボラな人も無理しない手帳との付き合い方のコツを解説します。
途中で挫折しない、手帳との付き合い方
手帳を使いこなしたいと思えば思うほど、自分に厳しい「TO DO思考」が優位になってしまい、「~しなければいけない」と思い込んでしまう人は多いのではないでしょうか。 その状態だと精神的につらくなるのはもちろん、最初は気合いでがんばれたとしても、結局長続きしません。 第4回では、自分への厳しさをゆるめ、自分にやさしい「TO BE思考」を取り入れていく、手帳の習慣術を紹介します。
コツ1:手帳はすぐに全部埋めない
近年は、いわゆるスケジュール管理として使う手帳だけでなく、ウィッシュリストや自分を深掘りできるようなワークなど、書く内容が多岐にわたる手帳が数多く発売されています。 購入当初は特にやる気に満ちていて、できるだけ早くすべてのページを書き上げたいと思ってしまうもの。 ですが、がんばり過ぎてしまうと十分な時間がとれずにヤキモキしたり、回答が思い浮かばなくて焦ったりしかねません。 また、「ちゃんと書かなきゃ」という気持ちで手帳に向き合うと、周りの人に褒められそうな答えや、必要以上に高い理想を無意識に書いてしまい、本心からどんどん離れていってしまうこともありえます。 そうしているうちに、手帳を書くことに疲れてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。 書き始める時点で目標や、なりたい自分がある程度明確であれば、うまく書けずに焦ることも少ないはずなので、そのまま書き進めて構いません。 しかし、これから自己理解を深めたり今後の方向性を決めたりしていきたい場合は、自分が思う以上に、心に負荷がかかってしまう場合があります。 そんなときは、ペンをデスクに置いて、休むことから始めてみてください。 ■疲れているときほど自分の本心が見えなくなる ほとんどの人は、仕事や家事、育児など、やるべきことに追われて、疲れが溜まっているはずです。 それに加えて、空気を読み過ぎてしまう、「~はこうあるべき」などの“一般常識”に縛られやすい人ほど、pureな自分から離れてしまいます。 他人を優先することが当たり前になり、自分の気持ちを抑え込むのが癖になっている人もいるかもしれません。 その状態で一生懸命やりたいことを考えたり、ワークに取り組んだりしても、ニセモノの自分が書いた答えが並んでしまいます。 もし、手帳をうまく使うことができない場合は、 ・いったんしっかり睡眠をとる ・好きな食べ物をおいしくいただく ・アロマや入浴など心身を癒やすことをする ・趣味を思いっきり楽しむ といった、自分にやさしくする時間を持つこともおすすめです。 蓄積している疲れやストレスとともに、「こうでなければいけない」という鎧を少しずつ脱いで、自分の本当の気持ちや大切にしたい価値観にアクセスできる感覚を取り戻していきましょう。 しっかり休んで自分の感覚を取り戻すことができたら、自分の好きなタイミングで、手帳を書き始めればいいのです。