日本製デニムが世界的に高評価を得る理由:ジャパンデニムの歴史と進化に迫る
ジャパンデニムの発展と、日本製デニムが世界的に高い評価を得る理由について紹介する。 ▶【写真】圧倒的職人技!写真で掘り下げるジーンズづくりーー「日本のものづくりの技術で、海外のハイブランドにも負けないジーンズ」
岡山県児島地区の歴史に焦点を
かつて瀬戸内海に浮かぶ島だった児島は、土地開拓が進む中で塩分濃度の高い土壌により稲作に適さず、代わりに繊維産業が発展した。これにより、児島は丈夫な布製品の生産拠点となり、学生服や軍服の生産が盛んとなる。特に学生服では国内の約9割を生産するまでになり、その技術が後にデニム製造に活用され、現在ではビッグジョンやベティスミスをはじめ、多くのデニムブランドが児島で誕生している。
2006年に創業したMOMOTARO JEANSは、独自の藍色「特濃-TOKUNO BLUE」を採用した高品質なジーンズを特徴とし、手織り織機や旧式力織機を用いた生地製造を行う。現在26カ国に展開し、2024年にはグローバルブランドとしてリブランディングを実施。京都に新店舗をオープンし、ジーンズを「民藝(クラフツ)」と位置付け、職人技の結晶として新たなラインナップとデザインを展開している。
リブランディングに際してはデザイン専門家をパートナーに迎え、多様な視点からブランドの進化を図り、さらに多くの人々に親しまれる展開を目指す。今後も日本の職人技を世界に発信し続けることを使命としている。