魔女はなぜとんがり帽子をかぶり、ほうきに乗り、大鍋でイモリの目玉をゆでるのか
ほうき
魔女がほうきに乗って空を飛んだという大きな誤解は、ただ単に掃除道具であるほうきを女性だけが使っていたという事実に基づいているのかもしれないし、商売と関係していたのかもしれない。 中世の時代、エールワイフの家の戸にほうきが立てかけられていれば、中でビールを販売しているという印だった。 魔女が空を飛ぶために使用したとされているのはほうきだけではない。ヤギなどの動物(ヤギはサタンの象徴とされた)や、調理器具、その他の木製の道具に乗ったとも言われている。 魔女とほうきというイメージが世界中に広がったのは、なんといっても映画『オズの魔法使い』に登場する西の魔女のおかげだろう。西の悪い魔女はほうきに乗って空を飛び回り、黒い煙をたなびかせて空に「ドロシーを渡せ」というメッセージを書いた。
文=Johnna Rizzo/訳=荒井ハンナ