「イベント制限緩和は8月末まで延期」「東京は爆発的増加ではない」 コロナ分科会後に西村経産相と尾身会長が会見
政府は、東京都など大都市圏を中心に、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、8月1日に予定していたプロスポーツや大規模イベントの人数制限の緩和について、先送りして現在の5000人までの制限を8月末まで継続することを決めた。 【会見ノーカット】イベント制限緩和は8月末まで延期 コロナ分科会後に西村大臣と尾身会長が会見 緊急事態宣言が解除されて以降、政府はイベントの人数制限を段階的に緩和。7月10日から上限を5000人にしたのに続き、8月1日からは5000人の制限を撤廃し、施設の収容人数の半分程度などとする予定だった。 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長=尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)後に行われた会見で、西村康稔経済再生担当相は「分科会から慎重に考えるべきとの意見をいただき、今回制限を維持すべきと判断した」と話した。
尾身会長が感染状況を説明
尾身会長は、感染を確認した日ではなく、発症日をベースとしたグラフを基に、現在の感染状況についての分析を述べた。特に感染拡大が顕著な東京都の状況については「感染数が爆発的に増加している状況ではない。それよりも緩やかな増加傾向にあると考えるのが妥当」と述べた。 また、現段階では「基本的な感染対策が行われていれば、近隣スーパーでの買い物、通勤の公共交通機関、オフィスなどで感染が拡大する状況ではない。場所は違うが、感染が起きた状況は3密や大声を上げる環境だ」と話し、これまでも言い続けてきた「3密の防止」などの基本的な対策の重要性を改めて訴えた。