お父さんの年代がいちばん厄介なんだから…退職金2,500万円の61歳元公務員、年金受給前に欲をかいて大恥。頭によぎった元銀行員の娘の“ある忠告”【CFPの助言】
退職金を「生前贈与」したAさん
筆者の話を聞き、落ち着きを取り戻したAさんは、無収入の間、投資は最小限にとどめ、NISAの「つみたて投資枠」を、毎月1万円に減額して継続し、「成長投資枠」の来年以降の投資はやめることにしました。 また、Cさん夫婦や近く誕生する孫のために、現在保有している株式は、相続税精算課税制度を使い、Cさんに生前贈与することとしました。 Aさんは、「退職後、金融商品に目的もなく投資を始めて、株価が下がったときに慌ててしまったけど、投資に興味は出てきたので、NISAのつみたて投資枠で投資は続けて、孫の小遣いくらいになればと思っています。それに、娘に生前贈与ができるいい機会になりました。あと相続できるのは、自宅の土地建物だけだとも言ってあります」と、笑っていました。 Aさんのように、退職後に老後の過ごし方を考える人がいる一方、退職後に再就職や起業をする人、趣味に生きがいを見つける人もいます。 しかし、目的もなく始める投資や生活費のためにと、退職金を含めた貯蓄を無計画に減らしては、高年齢になってから身を滅ぼしかねないため、くれぐれも注意しましょう。 牧野 寿和 牧野FP事務所合同会社 代表社員
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