パリ2024オリンピック開幕直前!堀米雄斗の2連覇か、次世代の台頭なるか?注目の見どころを徹底解剖!スケートボード ・男子ストリート種目
ポルトガルのグスタボ・リベイロ(世界ランキング6位)も難易度の高い回転トリックでレールやレッジに入ってから回転トリックアウトするバリエーションを多数持ち、ハイスコアをコンスタントにマークする実力者だ。世界王者経験もあり、パリオリンピックでもメダル候補の1人だが、ここ数戦はスコアメイクに苦しんでいるように感じた。 パリオリンピック本番では「ビガースピンフリップボードスライド」や「360キックフリップフロントサイドノーズグラインド」、「360キックフリップノーズブラントノーリーヒールフリップアウト」を決め切れるかが、メダル獲得またはメダルの色を左右すると予想する。
前回の東京オリンピックで銀メダルを獲得したブラジルのケルビン・ホフラー(世界ランキング11位)、同じく銅メダルを獲得したアメリカのジャガー・イートン(世界ランキング4位)にも注目。 ケルビンは怪我の影響で予選から思うようなパフォーマンスができておらず、パリオリンピックでもどこまで本調子に戻せるかが結果を左右することになるだろう。 一方でジャガーは、パークスタイルとの二刀流でのパリオリンピック出場を目指していたが最終戦のOQS2024ブダペスト大会で代表争いをしていたトム・シャーに逆転を許し、出場権を奪われストリートに専念することに。 精神的にはショックだったが体力面やストリートでの戦略に集中出来る環境という点ではプラスの要素となるだろう。過去にはストリートでも世界一にもなっているので金メダル争いに加わると予想している。
筆者がこれまでにあげたライダーに風穴を開けると予想するのがブラジルのジオバンニ・ヴィアンナ(世界ランキング12位)だ。世界一にも輝いた経験のある実力もさることながら、そのライディングスタイルは非常に注目。 複雑なフリップトリックよりも自身が複雑に回る旋回系トリックからレールやレッジに入ることが得意で、決まればハイスコアをマークできるトリックを多数持っている上、ここ一番での勝負強さも併せ持っている。 「フェイキーフロントサイド180バックサイドスミスグラインド」 や、「フェイキーキャバレリアルフロントサイドブラントスライド」などが得意トリック。「ラン」でどこまで上位につけるかがメダル争いの鍵を握るだろう。筆者は金メダル争いダークホースに名前をあげたいと思う。 約2年間に及ぶ予選を勝ち抜いてきた22名の実力者揃い。数多く開催されているどの世界大会とも異なる独特な雰囲気で頂点に立つのはどのライダーか。 2連覇か、ニューヒーローか、次世代の台頭か、様々な楽しみな要素が入ったパリオリンピック、スケートボード男子ストリート種目。必見だ。
【関連記事】
- 最後の最後まで混戦だった日本代表争いは「1つのトリック」が明暗を分けた。「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードストリート種目
- 最終トライまで大混戦と逆転に次ぐ逆転劇でパリオリンピック日本代表が決定「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 女子スケートボードストリート種目
- この大会だけしか見ていなかった。白井空良が悲願の世界選手権初タイトル「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」男子決勝
- 日本からは小野寺吟雲が準優勝「オリンピック予選シリーズ(OQS)」上海大会 男子スケートボードストリート種目
- 波乱の展開の中で強さを見せたのは赤間凛音と吉沢恋「オリンピック予選シリーズ(OQS)」上海大会 女子スケートボードストリート種目