【引退会見】和田毅投手 22年の現役生活に幕「7月には引退を決めていた」
■-日本シリーズ前の練習の時はどんな思い その時期は球団のトップの方しか知らなかったので、監督も選手もコーチも誰も知らない状態だったので、肉離れをしてしまって、来年のためにリハビリを頑張ってくれと声をかけていただいた時に、自分としては今年で終わりなので、その時に初めて小久保監督と倉野コーチらに伝えた。 ■-最後まで多くの人に伝えなかった理由 今年ホークスは優勝しましたし、自分の中でチームが優勝した中で、(ポストシーズンの前に)引退試合とか、引退の報告をして、自分で言うのも変なんですけど、「和田さんの為に」とか、「和田のために日本一になろう」とか、そういう空気だけには絶対にしたくなかった。自分も今年ほとんどチームに貢献できていませんし、優勝したのは紛れもなくチーム全員の力ですし、皆の力ですし、ファンの声援があっての優勝だと思いますし、その中に私情を挟んではいけないなと。自分のためにという空気だけは絶対やってはいけないなと。みんなの力で勝ち得た優勝なので、みんなの力でクライマックスシリーズ、日本シリーズを戦って欲しい気持ちがあった。球団の方からはもちろん、引退試合の話などは頂いていたんですけど、そこは固辞させて頂きました。 ■ー22年のプロ野球人生を振り返って 振り返っても悔いのない、やり残したことのない野球人生だと自分では思っています。 ■ー特に印象に残っていること 22年もあるので(笑)。全てが思い出ですし、新人の頃は、日本一を1年目で経験させてもらえましたし、今じゃ絶対に無いと思うんですけど、先発で完投して、胴上げさせてもらったこともありましたし、今考えたら、ルーキーで胴上げ投手ってあり得ないなと。そんなことを、王会長が監督の時にさせていただいて、いま考えると不思議ですけど、そこから怪我もあったり、アメリカでは失敗とか、たくさんのことをやりましたけど、自分にとっては全てがプラスになった。これまでの野球人生で、無駄なことは無かったと、誇りを持って言える。