【事実婚カップルの住宅ローン】2人で暮らす家が欲しいのですが、「収入合算」や「ペアローン」で住宅ローンを組めますか?
“家を購入する”ことの注意点
「都心の家賃が高いので、それぞれ別に部屋を借りるより一緒に住んだほうが合理的」と同棲しているカップルもいるでしょう。もちろん、それだけの理由ではないでしょうが、経済的な理由の後押しは大きいと考えられます。 その延長線上で、「毎月家賃を払うより購入したほうが将来の資産になるのでお得かも」と考えるのは早計です。夫婦で負担してマンションを購入し、その後離婚となった時に、相当なトラブルになったカップルを筆者は見てきました。 住宅ローンの返済期間は長期なので、その間に何が起きるか分かりません。病気で働けなくなったり、転職で収入が減ったり、不足の事態があるかもしれません。 これらは入籍カップルにもいえる話ですが、事実婚カップルにはさらに注意点があります。パートナーにもしものことがあった場合、相続はどうするのか?という問題です。 入籍していないと法定相続人にはなりません。事実婚であるがゆえに、問題が大きくなる可能性がありますので、遺言書の作成などトラブル回避の策を講じておく必要があります。所有持分など、個々の事情に応じた対策を慎重に考えることになります。 諸々の準備を万全にして、すてきなマイホームを手に入れて欲しいです。 出典 株式会社三井住友銀行 事実婚の方々・同性パートナーの方々に対する住宅ローンの取り扱い開始について 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部