NISAのつみたて投資枠で積み立て購入するなら「S&P500」と「オルカン」。どっちがいいの?
NISAのつみたて投資枠で積み立て購入するなら、米国の株式市場に投資する「S&P500」がいいか、それとも通称「オルカン」など全世界の株式市場に投資する投資信託の方がおトクなのか? マネーコンサルタント・頼藤太希さんに教えてもらいました。
結論:米国経済がこの先もNO.1であり続ける保証はないのでオルカンの方がベターでおトク
直近の15年間を見ると、S&P500の方が運用成績がいいので、S&P500の方が「勝ち」と言えます。ただし、それはあくまで直近15年間のことで、この先も勝ち続けられるかはわかりません。 実際、過去の株式市場の変化を見ると、米国がずっといちばんだったわけではなく、1900年頃は英国が力を示し、1990年頃は日本も存在感がありました(上図)。現在は、米国が世界の株式市場の6割を占めていますが、今後、中国やインドが台頭してくることも予測されます。 そう考えると、米国だけに投資するより、全世界に投資するオルカンの方が、全世界の経済成長力を生かしたリターンが期待できると言えます。また数十年後、世界経済に占める米国の割合が今より小さくなっていたとしても、オルカンはほかの国の成長が取り込めているので資産の値下がりがマイルドに。米国だけに集中するよりも全世界に分散投資した方が無難。 米国一強が今後も続く保証がないことを考えると、オルカンに投資する方が「負けにくい投資」ができる点でベターと言えるでしょう。
ESSE編集部