スマホの通話では「通常通話」と「LINE通話」が大半だが、若年層が利用する「Discord」ってなに?
相手の顔を見ながら会話ができる音声(ビデオ)通話が重宝するシーンは多々あるだろう。モバイル社会研究所が2024年1月、全国15~79歳の携帯電話を所有する男女に「音声通話(ビデオ通話含む)の利用動向について」アンケート調査を実施したところ、約8割がスマホ・ケータイの通話機能、約7割がLINEであったが、10~20代でDiscord利用者が一定数いることが判明した。調査結果を詳しくみていこう。 【画像でわかる】Discordの使い方を徹底解説|ログイン方法から画面共有まで
スマホ・ケータイの通常の通話機能、LINEが大半を占めた
携帯電話所有者が音声通話(ビデオ通話を含む)を利用する際に何を使っているだろうか。調査結果では、約8割がスマホ・ケータイの通常の通話機能、次いで約7割がLINEという結果であった。Facebook Messenger(フェイスブック メッセンジャー)、Skype(スカイプ)、Discord(ディスコ―ド)はどれも1割以下となり、大きく差をつけた。また、スマホ・ケータイの通常の通話機能について年代・性別の利用率を調査したところ、どの年代も7~8割前後となり、年代・性別による差はないことが判明した。 また、Discordにおいて年代・性別ごとに利用率を調査したところ、10代男性で3割超え、20代男性で約2割、10代女性で約2割、20代女性が約10割ということが判明した。全体では4.6%と利用率の低いDiscordだが、10~20代を中心に一定数の支持を得ているようだ。
職業別でみると学生が最も多く、約2割がDiscordを利用していることが判明した。若年層、なかでも学生を中心に利用者の多いDiscordとは一体どのようなものなのか? 次で詳しく紹介する。
ゲームや音楽、エンタメなども合わせて楽しめるDiscord
Discordはゲーマーらを中心に利用者が多く、音声やテキスト、画像などを使ってやりとりできるチャット機能や、ゲーム画面を共有できるストリーミング機能などがある。パソコンやスマホ、タブレットなどさまざまなデバイスで利用でき、アプリもしくはブラウザ版を公式サイトから無料でダウンロードができる。PS4やPS5と連携させれば、PlayStation上でボイスチャットをすることが可能となり、例えば自分はPS5で、他の人がPC版で同じゲームを楽しんでいる場合でも、Discordでボイスチャットしながら協力プレイをすることもできるのだ。Discordでは最大10人まで画面共有ができる。 また、BOTを入れれば、より便利に楽しく活用できる。次に、おすすめのDiscord BOTを紹介する。まず一つ目は「結月-ゆづき-」。Discordのサーバー内でメンバー管理や入退出のメッセージ発信、翻訳、音楽再生などが実現できる。またスパム対策・荒らし対策機能も搭載されているため、最低限のスパム対策・荒らし対策もBOTに任せられる。そして、「Mee6」。入退出メッセージやコマンドなどをカスタマイズできるほか、定期的なメッセージの配信機能も備え、大規模サーバーの運営に役立つ。また各種SNSと連携させておけばSNSでの更新内容を自動でMee6がDiscordに通知させ、XやYouTubeなど自動で更新投稿を行ってくれる。 音楽系BOTでおすすめは「Groovy」。YouTubeやSpotify、ニコニコ動画、サウンドクラフトなどさまざまな動画・音楽サイトから指定した音楽を探し出して再生してくれる。そのほか、ウェブで人気のアーキネーターという機能を持つBOTもある。 スマホ・ケータイの通常の通話機能やLINEを利用した音声通話(ビデオ通話含む)の目的が顔を見ながら会話を楽しむことである一方、ゲームや音楽、エンタメなど会話以外の目的を楽しみたい若年層にDiscordが支持されているといえる。 出典元:【モバイル社会研究所】
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