木枯らしの寒さをはねのけてでも訪れたい展示4選。
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安部公房展──21世紀文学の基軸 会場:神奈川近代文学館 会期:2024年10月12日(土)~12月8日(日) 時間:9:30~17:00(入館は16:30まで) 休み:月曜日 料金:一般800円、65歳以上・20歳未満及び学生400円、高校生100円、中学生以下は無料 ※詳細は公式サイトへ
荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ @国立新美術館
こんなに“参加したくなる”展覧会も珍しい。2000年代から国際展や美術館でパフォーマンス・アートを発表してきた米国在住のアーティスト、荒川ナッシュ医のアジア地域においては初めての美術館での個展。展示空間には、松任谷由実や寺尾紗穂らが書き下ろした新曲、哲学者の千葉雅也による初戯曲に基づくインスタレーション、キム・ゴードンとのコラボや河原温の本邦初公開の絵画などなど、コラボレーションをアート活動の基本とする荒川ナッシュならではの展示構成に、とにかく興味をそそられるし楽しめること間違いなし。観覧料も無料とあって、今すぐコラボレーションしに行こう!
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荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ 会場:国立新美術館 会期:2024年10月30日(水)~2024年12月16日(月) 時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで、※入場は閉館の30分前まで。 休み:火曜 料金:無料
しないでおく、こと。― 芸術と生のアナキズム @豊田市美術館
タイトルを見て物騒だと思うなかれ。むしろ、今日も何もしてないなあ、と休日にため息をつくあなたこそ、この展示を観に行ってみてほしい。「しないでおく」という言葉は、「何かする/しなければならない」という創造の第一歩(とされている状態)にも疑問符を投げかけるのである。本展では、芸術や社会と深く関わりながらも、そんな風に抵抗・逃走し、創造してきた人々の活動が約100点の作品や資料を通して紹介される。支配への抵抗や逃走の実践を行うアナキズムにこそ、芸術を何か画一的なものにしようとする流れに抗う力があるのではないか。そして、その可能性を問うことが、硬直した社会そのものを突破する契機にもなるのではないか。そんな冒険と発見、優しさと強さに満ちた注目の展示だ。
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しないでおく、こと。― 芸術と生のアナキズム 会場:豊田市美術館 会期:2024年10月12日(土)~2月16日(日) 休み:月曜日(祝日の場合は開館)、12月28日~1月17日 時間:10:00~17:30(入場は17:00まで) 料金:一般1,500 text: Ryoma Uchida
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