紙おむつサブスク「手ぶら登園」のBABY JOB、「TOKYO PRO Market」上場 前期売上は88%増の16.5億円
保育施設向け紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」や保育施設探しポータルサイト「えんさがそっ♪」など、子育て支援サービスを運営するBABY JOBは12月19日、東京証券取引所 TOKYO PRO Marketへ上場した。社会的信用力の向上や知名度の向上、優秀な人材の獲得、社員意識の改革などを実現し、さらなる事業拡大や企業価値向上につなげることが上場の目的だという。 【画像6点】紙おむつサブスク「手ぶら登園」などの強み BABY JOBは、「すべての人が子育てを楽しいと思える社会」の実現をビジョンに掲げ、日本が抱える大きな社会課題である少子化や子育てに関する問題の解決に取り組んでいる。 2019年には、日本初となる保育施設向けの紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」の提供を開始した。その後、2022年には保護者の保育施設探し(保活)をサポートするサイト「えんさがそっ♪」の提供を開始するなど、子育ての負担となるさまざまな問題に着目し、保護者の時間と心のゆとりを創出することを目指して、次々と新しいサービスを展開している。 「手ぶら登園」は、保育施設で紙おむつとおしりふきが使い放題になる日本初のサブスク。保護者は「紙おむつに名前を手書きして持参する」という手間が無くなり、保育士は「紙おむつの個別管理」の手間が無くなるという、保護者・保育士双方の課題を解決するサービスだ。2020年には、日本サブスクリプションビジネス大賞のグランプリを受賞している。 保育園探しをサポートする「えんさがそっ♪」は、スマホで手軽に自宅や現在地付近の保育施設を地図上で簡単に検索できる。気になる保育施設をお気に入り登録して後からまとめて見返せたり、問い合わせや見学の申し込みをすることができる。授乳中や子どもが寝ている間でも、時間や場所を問わずに気軽に活用できるので、「保活」がもっとスムーズに行えるという。 紙おむつ・おしりふきのサブスクは、ユニ・チャームとの協働で提供する「手ぶら登園」に加えて、花王との協働で提供する「Kao すまいる登園」、セイノー商事との協働で提供する「にこにこ登園」をも提供している。 紙おむつ・おしりふきのサブスクは2024年8月末時点で、全国の6,578施設の保育施設(認可外保育施設含む)に導入している。サービス開始から4年で6000施設強に導入できたことに加え、導入率は未だ全体の約16.5%に留まっており、当面は十分な導入余地があるという。 2024年2月期の売上高は、前期比88.0%増の16億5200万円だった。2025年2月期の売上高は、同71.8%増の28億3900万円を計画している。 同社は今後も、子育てに関わる課題を包括的に解決する信頼できるパートナーとして、圧倒的な当事者意識と新しい発想をもって成長を続けていく考えだ。
日本ネット経済新聞