34歳から“独学の英語学習”でTOEIC905点。「20代前半で人生を終わらせたかった」辛い現実を変えたきっかけ
元ひきこもりの経験を英語で世界に発信
「勉強時間は1日何時間というのは決めてなくて、余暇時間を全部英語学習に充てるようにしてました。するとインターネットでつながっている海外の人との会話もわかるようになってきて、だんだん楽しくなってきました」 現在は「カウチサーフィン」というアプリを用いて海外の旅行者に自宅を滞在先として開放しつつ、英語でYouTube発信を行う山添さん。元ひきこもりとしての経験などを世界へ紹介しているとのことだ。 「日本語でひきこもっていた経験などを語ると、『自業自得だ』など罵詈雑言のようなコメントがつくことが多いんです。英語での配信だと、『頑張れよ』といったポジティブなコメントが多い」
英語学習のコツは英語を話し続けること
現在つらい状況に置かれている人にとっても、世界へ目を向けてみることが時として有効なのかもしれない。最後に日本の英語学習者へメッセージはあるか聞いてみた。 「ブロークンイングリッシュでも全然構わないので、とにかくどんどん英語を話し続けることが一つかなと思います。僕だけではなく、脳科学者の茂木健一郎さんなども言っている方法ですが……。英語ができるとコミュニケーションの幅も広がりますし、海外から情報や知識をダイレクトに入手できます。苦しい状況にいる人ばかりでなく、あらゆる人にとって英語はメリットが大きいかもしれません」 終始温和な様子で控えめに話していた山添さん。英語学習の可能性を垣間見た思いだった。 <取材・文/延岡佑里子> 【延岡佑里子】 障害者雇用でIT企業に勤務しながらの兼業ライター、小説家。ビジネス実務法務検定2級、行政書士試験合格済み。資格マニアなのでいろいろ所持している。バキバキのASD(アスペルガー症候群)だが、パラレルキャリアライフを楽しんでいる。Xアカウント名:@writer_nobuoka
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