“グルメ通”の地元記者だけが知る!本当は教えたくない名店【沖縄編】
最高のおもてなしを追求する沖縄料理店/那覇市
観光客で賑わう那覇市の国際通りに2023年12月にオープンした沖縄料理店「くにんだ」。一見すると沖縄料理店とは思えないモダンでスタイリッシュな店構えとなっている。 「くにんだ」は沖縄料理といっても一般的な沖縄料理とは異なり、こだわり抜いた一品一品の料理を一つ膳に盛り付け提供するスタイルだ。 オーナーの照屋さんは、フランス料理や日本料理などに肩を並べる「ニューロード」をコンセプトに掲げていて、現代版の沖縄料理を確立すると意気込む。 くにんだで提供するのは「うとぅいむち御膳」のみ。「うとぅいむち」とは沖縄の言葉で 「おもてなし」という意味。素材のほとんどが県産食材で、手間を惜しまず丁寧な仕込みで素材の味を引き立てているのが特徴だ。 ジーマーミ豆腐は、大豆ではなく、落花生で作られる沖縄ならではの豆腐料理。 くにんだでは、伊江島産の落花生を店ですりつぶすところからから始める。 絹ごし豆腐よりもトロっとした食感と濃厚な味わいで、落花生の風味が鼻から抜けていくのが感じられる。 沖縄で古くから親しまれている、豚の角煮「ラフテー」は味噌をベースに醤油や泡盛などと長時間煮込み、箸で切れるほど柔らかく仕上がっていて、豚肉の臭みも全くなく、甘みとうまみが口の中に広がる。 「ジューシー」は炊き込みご飯のことで、沖縄では行事に欠かせない料理。 にんじん、しいたけ、かまぼこ、豚肉、ひじきなどの具材が刻まれ、豚のゆで汁と昆布出汁で炊き込み、炊きあがった後に豚の背脂と絡めていて艶をだす。そうすることで、米の粒が立ち、豚の甘みを感じる仕上がりとなっている。 オーナーの照屋さんは、「うとぅいむち御膳」について、現代と伝統を掛け合わせて、今の我々が思う最高の「おもてなし」はどこかを探り形にすることを1つのテーマにしたと語っていて、「くにんだ」が食の道へと繋がる場所にしていきたいと意気込む。 国際通りで店を開いたのは、観光立県として沖縄の看板でもあるからと話す照屋さん。 胸を張って本当においしい沖縄料理を提供していく。 《くにんだ那覇 》 住所:沖縄県那覇市松尾1-2-7 真喜屋ビル1階 (沖縄テレビ) ※2024年5月時点の情報です。
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