ダンディライアンのワン・ツーにCERUMO・INGING阪口晴南が続く。小山美姫はノートラブルでアタック完遂、高星明誠がクラッシュ/スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト
12月12日、三重県の鈴鹿サーキットで2024年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト/ルーキーテストがの2日目が行われた。午後のセッション4は2回の赤旗中断となるなか、牧野任祐が2日目の全体最速タイムを記録してトップ、チームメイトの太田格之進が2番手に続き、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGがワン・ツーで2日目を締めている。 午前のセッション1に続いて晴天のなか14時のセッションスタート時刻を迎えた鈴鹿サーキットは、太陽があるものの気温10度と肌寒さを感じさせるコンディションで2日目午後の走行が始まった。 開始数分は各マシンとも自分たちのテストシミュレーションをこなしながらイン/アウトラップを繰り返していたが、15分ほど経過したとき、セクター1、2を自己ベストタイムで周回していた高星明誠(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)NISSINブレーキヘアピンの立ち上がりでクラッシュ。前後のウイングやリヤサスペンションにダメージを負ったマシンがイン側にストップしてしまい、車両回収のために赤旗中断となった。赤旗中断となった。 マシンや破損パーツなどの回収完了後、約15分間の中断を挟んでからセッションは再スタートが切られた。その後、牧野が1分36秒179をマークすると、午前トップタイムを記録したチームメイトの太田が牧野を上回る1分36秒147のトップタイムを記録し、この時点でDOCOMO TEAM DANDELION RACINGがワン・ツー体制を構築する。 1時間18分経過したときには、日立Astemoシケインで小出峻(San-Ei Gen with B-Max)が単独スピンを喫してしまう。小出は再スタートを切ろうとコースサイドの退避路にマシンを移動させたものの、そこから動き出すことができず、二度目の赤旗が提示された。 この赤旗は7分後に解除され、各車はふたたびコースに入っていく。すると残り22分、ルーキー枠で参加するイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)がセクター3を全体ベストで通過。そのままセクター4もハイペースで駆け抜けると1分36秒259を記録し、チームメイトの佐藤蓮を0.019秒上回ってくる。しかし、レギュラードライバーである佐藤も負けじとアタックを行い、1分36秒106で全体2番手に浮上。フラガより上位のポジションを奪い返した。 2時間のセッション4も残り10分を切ったところで、全車が最後のタイムアタックを続々と開始。スーパーフォーミュラ走行2回目となる小山美姫(Kids com Team KCMG)は、順調に35周を走行し、最後のアタックでは自己ベストタイムの1分38秒078を記録する好走を見せた。 上位勢はこのセッションでもめまぐるしく全体ベストタイムが更新されていったが、最後に1分35秒597のトップタイムを記録したのは牧野となり、太田も最後のアタックで1分35秒656の自己ベストタイムを更新して2番手につける。3番手には阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が続いている。セッション4の全体リザルトはこちらにもまとめているので、そちらもあわせて見ていただきたい。 2024年のスーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト/ルーキーテストは12月13日(金)が最終日となり、午前と午後に2セッションを行う。明日の3日目はシリーズへの積算参戦数が4戦未満の“ルーキー”が出走する予定で、オリバー・ベアマン(Kids com Team KCMG)やザク・オサリバン(KONDO RACING)、小林利徠斗(VANTELIN TEAM TOM’S)といったドライバーたちが参加する予定になっている。 [オートスポーツweb 2024年12月12日]