新「MacBook Pro」凄すぎる“カメラと電池の進化” 計5機種、買い替えるならどのモデルを選ぶ?
さらにカメラ機能でもう一つ追加されたのが、デスクビューだ。これは、キーボードと使っている人の間の領域あたりの机の上を映し出してくれる機能で、手書きや手作業をウェブ会議や授業配信などで見せる際に便利な機能だ。 ちなみに、デスクビューはこれまで、超広角カメラを備えるiPhoneをMacのウェブカムとして活用する際にのみ、利用できた機能だった。またMacにおいてセンターフレームは、27インチのStudio Displayで利用できる機能だった。
■ナノテクスチャーも選べるM4モデルに注目 MacBook Proのディスプレイは、HDRコンテンツを表示する際のピーク輝度が1600ニトである点は変わらないが、一般的な(SDR)コンテンツの輝度が600ニトから1000ニトに向上し、日が出ている屋外での使用時の視認性が大幅に向上した。 加えて、反射を抑えるコーティングを施すナノテクスチャーガラスを2万2000円のオプションで追加できる。特に屋外で写真やビデオを確認する機会が多いフォトグラファーやビデオグラファーだけでなく、屋外作業が多い人にとっては、快適さが大幅に上がるオプションと言える。
また接続性も改善されている。上位チップ搭載モデルとは異なり、これまでM3搭載の14インチMacBook Proには、右側のThunderbolt(USB-C)ポートが省かれており、左側の2ポートのみしか利用できなかった。 電源の取り回しでどうしても右側で接続したい場合や、接続する機器が増えた場合に、不便な状況となっていた。 しかしM4搭載MacBook Proでは、上位モデルと同様、右側にもポートが用意され、最も安いモデルの問題点の1つが改善された。
さらに、こちらも上位モデルでしか選ぶことができなかった真っ黒なカラーの「スペースブラック」も、M4搭載モデルで選択可能となり、反射を防ぐナノテクスチャーガラスのオプションももちろん選択可能だ。 M4搭載MacBook Proは、16GBメモリと512GBストレージで24万8800円(税込)。多くの場合、何も足さなくても十分、長く使うことができる、多くの人にお勧めできる製品だ。
松村 太郎 :ジャーナリスト