血流改善や腸活、キムチの健康効果、賢い食べ方、献立のヒント【発酵食大図鑑】
【キムチができるまで】
(A)まず白菜を塩で下漬けして水分を出し、味が染み込みやすくする。 (B)自然に野菜についていた乳酸菌や酵母が加わる。 (C)唐辛子とアミの塩辛、りんごなどの材料を混ぜた旨み調味料を葉にはさみ込む。 (D)乳酸菌が酸味を生み、ビタミンが増加。ヤンニョムがなじんで独特の旨みを作る。
(賢い摂り方)
●乳酸発酵させた本物を キムチに期待したいのは豊富な乳酸菌の働き。韓国では、乳酸発酵させたものしかキムチを名乗ることができません。日本では浅漬けを唐辛子調味液で味つけした製品もあるので見極めが大切。といっても、表示を見てもわかりにくいのですが、韓国産の本格的な発酵キムチにだけ表示が許される「キムチくんマーク」は一つの目安になります。 韓国食品を扱う専門店などでは手作りの本格キムチを扱っていることも多いので、探してみても。ネット通販などでも販売されています。 ●乳酸菌をムダなく活用 乳酸菌が生きているキムチでは、乳酸菌が活動を続けますから、熟成するほど酸味が増すのが特徴です。買ってきたキムチが酸っぱくなっていくことがありますが、傷んでいるわけではありません。酸っぱいのが好きなら、賞味期限ギリギリまでおいてもいい。ただし、開封したら早く食べきりましょう。 キムチを食べ終わるとたっぷりと漬け汁が残ることがあります。この汁には乳酸菌を始め、多くの健康成分が含まれていて捨ててしまうのはもったいない。チャーハン、汁物、鍋物などの味つけに活用すれば全部ムダなく使いきれるので試してみてください。
[オイキムチ]
きゅうり(オイ)を使ったキムチ。一口サイズのほか、オイソバギと呼ばれる、きゅうりに切り込みを入れて、ヤンニョムであえた具をはさみ込んだものもある。いずれも比較的浅漬けで、歯ざわりを楽しむ。きゅうりのカリウムも豊富。
[カクテキ]
大根を使ったさっぱりとして歯ごたえのあるキムチ。大根を塩で下漬けして水分を抜き、塩気を洗い落としてからヤンニョムに漬けて発酵させる。歯ごたえがあるので食べすぎ防止にも役立つ。