血流改善や腸活、キムチの健康効果、賢い食べ方、献立のヒント【発酵食大図鑑】
[水キムチ]
唐辛子を使わず、塩水に果物や穀類の糖分を加えて、野菜の乳酸菌で発酵させる漬け物。辛味がないので誰にでも食べられ、圧倒的な乳酸菌の量を誇る。漬け汁に乳酸菌がたっぷりなので汁まで余さずに使いたい。残り汁は冷麺のスープにしたり、汁物としてムダなく活用するといい。
(気をつけたいこと) ほかの漬け物同様に塩気が多いので、塩分の摂りすぎには気をつけたい。キムチだけでご飯を食べるような食べ方はあまりおすすめできません。キムチ以外のおかずの塩分を控え、食事全体で調整しましょう。 (おすすめ献立) キムチを漬け物として食べるなら、肉や魚のおかず、野菜、汁物などを組み合わせるとバランスがいい。納豆を混ぜたり、冷奴にトッピングするなど、キムチを調味料がわりにしても。海藻やきのこの副菜を添えるのがおすすめ。 (ヤンニョムは健康調味料) ヤンニョムとは、韓国の合わせ調味料の総称ですが、キムチを漬ける調味液を指すことが多い。唐辛子ににんにくや生姜、魚醤、アミの塩辛などを加えたもので「薬念」と書き、薬食同源の考えに基づいています。 韓国では各家庭に伝わるヤンニョムがあり、市販品でも店ごとに独特の味があります。
Cooking idea|汁まで食べたいキムチの健康レシピ
乳酸菌をたっぷり含み、旨みの宝庫でもある漬け汁まで余さずに食べられてヘルシーなレシピです。
キムチ鍋
豚肉とキムチを油で炒め、だしを加えて野菜やきのこ、肉、魚介類、豆腐などを煮る。最後は醤油や味噌で仕上げて。たっぷりの野菜や豆腐が食べられるので、バランスがよく、体も芯から温まる。
豚キムチ
豚肉と玉ねぎをフライパンで炒め、キムチを加えて炒め合わせる簡単炒め物。キムチや豚肉に豊富なビタミンB群を効果的に摂るために役立つ硫化アリルが含まれる玉ねぎを組み合わせた体にいい料理。同じく硫化アリルが豊富なにらやにんにくをプラスするとさらにいい。
キムチ麺
キムチの栄養を、手軽な麺類と組み合わせるのもおすすめ。ラーメンにたっぷりキムチをトッピングしたり、うどんやそうめんをキムチで炒めるのも目先が変わる。ただし、キムチの塩気の分、調味料を控えて塩分を調整して。